個別銘柄運用法

決算またぎで株価が急落するのはバリュー投資が機能していないから?

2017/11/07

geralt / Pixabay

 

バリュー投資家のうえけんですおはようございます。

さて、10月末から11月末にかけて3月期決算銘柄の中間決算が目白押し。あまりの開示の量に我々バリュー投資家は追いついていくのも大変です。

先日の記事では確実に上方修正を狙う銘柄選別法についてまとめてみました。

日本株の個別銘柄に投資するワタシたちにとって決算発表というのは期末テストの結果を見るようなもの。

特に中小型株に多いのはあまりの好決算にも関わらず、株価は急落…こんなはずではなかったのになんでじゃー、という思いをしたことがあるはずです。

・この決算でも売られるのか?!
・株価に業績の良し悪しなんて関係なんじゃん?

で、好決算で売り込まれるのでバリュー投資なんかやめてしまおうか、と伸び悩む運用成績の前にがくぜんとする個人投資家の方もいると思います。

しかし、ワタシはこう思うのです。それはむしろ逆。このような好業績に対する市場の厳しい評価があってこそバリュー投資は有効なのだと。

今日はその理由をまとめてみますね。

なぜ好決算でも急落するのか

もしもあなたの保有銘柄が好決算でも売り込まれるのであれば、それはすでに人気化している株なのではありませんか、ということです。

例えば個人投資家ブログに取り上げられたり、決算が近づくにつれて株価が一直線に上昇したり。

みんないい業績を出すだろうと思ってその会社に投資をしているわけです。

株価は(短期的には)需要で形成されますから、今保有している投資家以外の投資家たちが「その株が欲しい!」と思わせるぐらい強烈なニュースがないと株価は上がりません。まあ、当たり前のことですが。

バリュー投資のキモは誰も見向きもしない地味な株を買うことです。あなたの銘柄選定はそのような基準で行われているのか、改めて点検してはいかがでしょうか。

バリュー投資が有効であるという理由

株式投資の有名な格言に「人の行く裏に道あり花の山」という言葉があります。

バリュー投資が有効なのはむしろ市場と逆を行くから、あるいは手法として少数であるから、というのがその理由です。

 

であれば、業績の良い銘柄が売り込まれるのはむしろバリュー投資にとっては好都合なのであって、むしろ喜ぶべきことなのではないでしょうか。

 

好決算が出たものの株価は急落することに腹立たしく感じることは、目先の株価を気にする近視眼的な志向に陥っている可能性があります

業績以外の理由で株価上昇は理不尽ではない

業績に連動しない株価、一方で株価が急騰する理由はその業績とは違うところにあったりするのが腹立たしいです

例えば、東証1部昇格、株式分割、有名個人投資家が買ったから、株主優待の拡充、証券会社のレーティングなどなど。

ファンダメンタル派においては一生懸命決算書を読み取り、会社説明資料に目を通し、将来の業績予測やビジネスモデルを検討し、株を買うでしょう。

しかし、好決算でも株価は下落。

その後に有名個人投資家が買ったというニュースだけで株価は急騰…(これって時々ありますよね?)

こんな様子を見ていると一生懸命決算書を見て投資するやり方がバカバカしくなってくるものです。その有名個人投資家が買いそうな銘柄を予想して買うほうが儲かるのでは、と思ってしまいます。

むしろ、この理不尽な株価の価格を形成するゆがみを利用することがバリュー投資です。自分の保有する地味株がその価値以上に評価されればありがたく売却するだけのことです。

ワタシの決算またぎの考え方

ワタシの場合は、業績が順調でなんらかのサプライズが期待ができれば決算マタギもします。また、発表された決算にサプライズはなく株価が下落しても、業績が順調ならば割安度と比較して保有継続します。

好業績で割安な銘柄は決算前の株価への戻りも早い印象があります。もちろん、一時的に株価は軟調に推移しますので少々忍耐力は試されますが。

信念をもって相場と対峙する

バリュー投資系の著名な書籍には、四半期決算にどう立ち向かうか、という記載はほとんど目にしません。

自分のファンダメンタル分析に自信を持って決算日を迎える―そんな勇気がパフォーマンスを向上させる核となるのではないしょうか。

業績予想のよい企業が四半期決算でよい業績を発表したところで株価が跳ね上がるわけではない。しかし、業績予想のよい企業が悪いニュースを発表すると、株価は大きく下落する。この事実(あるいは痛み)を確認するためには1990年代のITバブルを振り返るだけで十分だろう。

クリストファーHブラウン著「バリュー投資」より抜粋。

自分がその銘柄に投資した理由を明確にして信念をもって株式投資を行っていきたいですね。

 

 

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