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マイナンバーカード対応スマホの報道を読んで みんな勘違いしてない?

2017/03/10

最近新しいスマホがどんどん発表されるのを見て、そろそろ新しいスマホが欲しくなったうえけんですおはようございます。

みなさんもe-taxで確定申告した方、たくさんいらっしゃると思います。そんな中、マイナンバーカード対応のスマホが販売されたというニュースが発表されています。

これを読んで、ちょっと違和感を感じて調べたことをまとめてみることにしました。

報道内容の典型例

マイナンバーカード対応のスマホの報道のされ方はだいたいこんな感じです。

NTTドコモからマイナンバーカード対応Androidスマホが登場 2019年にはiPhoneもマイナンバーカード対応へ

NTTドコモは2016年11月4日にマイナンバーカード(個人番号カード)読み取り対応スマートフォン「AQUOS EVER SH-02J」(写真)を発売した。KDDIからも近くマイナンバーカード読み取りに対応する機種が登場する見込みだ。

いずれもAndroidスマホのNFC(近距離無線通信)で、マイナンバーカードの内蔵ICチップに搭載した公的個人認証(JPKI)の電子証明書を読み取れる。2017年1月から読み取り用アプリが公開される予定。JPKIはマイナンバーそのものは使わない。利用者がカードを持っている事実とパスワードの入力によって本人と確認できる。

2016/12/19 itproより抜粋

今回の販売された端末の仕組みとは

まず、マイナンバーカード対応として販売されたスマホはNFCリーダー付きのスマホです。

確定申告をしたひとは分かると思うのですが、マイナンバーカードで認証する際はこれに対応したカードリーダーが別途必要です。カードリーダーは、自分で購入する必要があり、Amazonでだいたい2,000円ぐらいかかります。

わたしも今年は確定申告をしようとカードリーダーを買った経過についてはこちらの記事をごらんください!

いまさらですがソニー製PASORI RC-S380を購入した3つの理由 - うえけんの経済的自由を目指すブログ

今回のマイナンバーカード対応のスマホというのは、このカードリーダーの機能をスマホに持たせようというもの。接続はカードリーダーはUSBケーブルで接続しますが、マイナンバーカード対応のスマホの場合はBluetoothで接続します。

スマホ自体は必要性があって買うものですが、カードリーダーは使用目的が限定されています。マイナンバーカードを幅広い分野で活用したいという国の思惑を感じますね。

スマホ利用の課題は設定作業

ただ、課題もあります。まず、初期設定が必要で、スマホにはアプリを入れる必要があります。さらに接続するパソコンには認証するためのソフトウェアやjavaの更新などが必要になってきます。

単にパソコンとスマホをつなげるだけでカンタンとまではいかないようです。

iPhoneとの関係とは

で、iPhoneのマイナンバーカード対応という言葉が出てくるのですが、厳密に言うと、マイナンバーカードに実装されている電子証明書の機能をスマホに持たせるという計画があります。

android端末の場合はSIMカードに電子証明書を埋め込む運用が想定されています。一方でiPhoneの場合はSIMカードに電子証明書を埋め込むことができません。その代わりにiosのKeyChainと言われるセキュリティを制御する領域に電子証明書の機能をもたせようとベンダーが開発中ということです。

要約して言うと、今回発表されているマイナンバーカード対応するスマホとは、カードリーダーとしての役割を持つスマホであることを意味し、iPhone対応するのはマイナンバーカードに実装されている電子証明書の機能としての役割を持たせよう、という意味です。

細かい話ですが、このあたりのニュアンスがごっちゃになって報道されているというのが現状です。

導入には法的な問題も

ちなみに電子証明書をSIMやIOSのKeyChainに書き込むためには公的個人認証法の改正が必要と言われています。

現在の法律では公的な個人認証に必要な電子証明書はひとり一つと定められています。マイナンバーカードがメーンカードだとすれば、スマホはサブカードとしての位置づけとなり、電子証明書を一人で複数持てる法整備が必要です。

ちなみにスマホのSIMに電子証明書を埋め込む場合でもマイナンバーカードの取得は必須と想像できます。

実用まではかなり時間がかかりそう?

今のところマイナンバーカード対応のスマホは日本製のみです。これはキャリアが回線契約とセットで販売していることもあって現状では精一杯の対応かもしれません。しかし世の中に認知されるまでにはかなり時間を要するでしょう。

SIMフリー端末との兼ね合い

現在格安SIMの契約数が急増しているように、SIMフリー端末のスマホも増加していくはずです。スマホで電子証明書を扱おうと思えば国内のメーカーだけでは不十分。現在台頭しているいわゆる大陸系のスマホの取り囲みが欠かせません。

機器の仕様の統一の問題やSIMの問い合わせ先などの運用の問題など、広く世に利用されるためのハードルは高いと言えます。

海外製品との兼ね合いも

日本国内版として生産されるスマホはマイナンバーカード対応という独自の企画で作られるために海外輸入盤よりも割高になります、なんていう事態も想像できますね。

例えばZenfone3なんかはauの3G(CDMA2000)に対応するためという名目で海外輸入盤に比べると1万円ぐらい国内正規版のほうが高価、という結果になっています。海外輸入盤は技適の問題もあって国内で使用はできませんが、マイナンバーカード対応が標準仕様となった結果、さらに価格差が広がるなど不公平感が募る要素がまた一つ増えることになるかも、ですね。

やはり大切なのはカードのニーズ

最近になってHuaweiがおサイフケータイ対応スマホを販売したというニュースが流れました。この流れは、日本人がおサイフケータイの有無によって機器を選択する重要な要素であることが認知されてきた結果であると考えます。

このことを考えれば、マイナンバーカード対応かどうかが端末を選ぶ重要な要因とならない限りはやはり利用は進まないでしょう。

いうことでマイナンバーカードとスマホの関係をまとめてみました。今後のスマホの仕様はどのように変わっていくのか?推移に注目していきたいと思います。

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