個別銘柄運用法

個人投資家ポートフォリオランキングのパクリ投資で儲けることができるのか調査したら意外な結果が?

geralt / Pixabay

いい天気の三連休みなさんいかがお過ごしでしょうか。

ワタシも色々な意味でお世話になっている個人投資家パフォーマンスランキング。テクニカル分析ではなくファンダメンタルを重視した個人投資家の運用成績をランキング化したサイトです。

まあ、アフィリエイト的にはすごいアイデアのサイトだな、と感心させられます(運営も大変そうですが)。で、その個人投資家パフォーマンスランキングで以前から気になっていたことがあるんです。

ポートフォリオランキングで儲かるのか

このサイトの中で月1回ポートフォリオランキングなるものがあります。

これはパフォーマンスランキングにエントリーされた個人投資家が保有している銘柄をランキングしたものです。多くの個人投資家が保有していれば上位にランキングされます。

で、ふと思ったんです。このポートフォリオランキング上位銘柄をパクると儲かるのか?と。

集計方法

ということでさっそく調べてみることにしました。なにせ手作業なのでできるだけ簡単な方法ということで。

・2015年12月末以降にポートフォリオランキング上位3銘柄にランクインした銘柄の値動きを調査する。

・株価はランクインした月の最終週の終値を基準値とします。例えば12月末時点でランクインした場合は、12月の最終週の週足終値で購入したとします。

・比較する最新の株価は10月1日以降直近高値とします。

時間があればもっと調べたいのですが、まずはお試しということで。

対象銘柄

上記の条件で対象となる銘柄は以下のとおりでした。

  • エスクリ
  • 東邦システムサイエンス
  • オリックス
  • 日本BS放送
  • フジコーポレーション
  • 三機サービス
  • FPG
  • ユニバーサルエンターテインメント
  • ウィルグループ
  • G7ホールディングス
  • ゲンキー
  • グリーンズ
  • MCJ

銘柄を見るだけで、その投資家の顔(というか投資家氏名)が思い浮かぶんじゃないですかね(笑)

株価の推移と評価

値動きを文字で説明するのは困難なのでこれらの銘柄のチャートをすべて掲載してみることにしました。なお、チャートの上の欄には基準となる日付と株価を表示してあります。

購入後、10月1日以降最高値と比較してプラスなら〇、マイナスなら×と評価します。

エスクリ

(1071円→900円)【評価×】

東邦システムサイレンス

株価741円→888円【評価〇】

オリックス

株価1715円→2050円【評価〇】

日本BS放送

株価1174円→1317円【評価〇】

フジコーポレーション

株価1951円→2180円【評価〇】

三機サービス

株価565円→1528円【評価◎】

FPG

株価1319円→1409円【評価〇】

ユニバーサルエンターテインメント

株価2656円→4100円【評価◎】

ウィルグループ

株価470円→1416円【評価◎】

G7ホールディングス

株価1860円→2442円【評価◎】

ゲンキー

株価3285円→3840円【評価〇】

グリーンズ

株価1453円→1478円【評価×】

MCJ

株価1261円→1200円【評価×】

グリーンズとかMCJは不振ですが、直近ランクインした銘柄は期間も短いせいもあるでしょう。これ以外の銘柄は基準値からほぼ上昇しています。

特に三機サービスやウィルグループなどの上昇率はすごいですね。

正直これは意外な結果で、パクリ投資は結局高値をつかまされて損するばかりであろう、と思っていたからです。

やっぱ有名個人投資家が保有する銘柄を買っておけばいいんだね、ネットで公表されてから買っても遅くはないんだね…と思うかもしれません。が、これは早計です。

興味深い点を列挙してみる

以上のチャートから気になった点や留意すべき点をまとめてみます。

株価は山あり谷あり

一直線で上昇したのはウィルグループと三機サービスぐらいなもので、ほとんどの銘柄で買値から大幅な調整があります

例えばエスクリなどは2015年12月末時点でPFランキング第1位でしたが、2月に超絶下方修正は発表し、株価は約半値まで急落しました。

東邦システムサイエンスも741円から2月中旬には524円まで下落。オリックス、フジコーポレーション、FPGなどもチャートを見ていただければ分かる通り大幅に下落していた時期がありました

集計上、2017年10月以降の最高値との比較で〇×の評価をしています。

ただ、そこまで至る過程には暴落、調整など大波乱があったわけで、このサイトを参考にしている初級者がどこまで持ちこたえられていたかは疑問です。

振り回されている感のゲンキー

ランクと株価の推移を比較してみると興味深いものがあります。例えばゲンキー。

上図はゲンキーのチャートに丸数字で順位を挿入してみました。初めてランクインしたのが2017年1月末の4位。以降、2月末、3月末に3位にランクアップするのですが、その後に株価は急落。ランキングも6位→6位→8位と低迷します。

 

しかし、9位まで下がった7月に株価は上昇。これにあわせたように8月にはランキング1位に輝きますが、9月8日に高値を付けた後に再度株価は急落しました。

 

結果だけを見るとランキング下位だった5月から7月が絶好の買い場でした。そしてランキング上位に来ると株価は急落を繰り返しているように見えます。

 

あまりランキングにこだわりすぎるとかえって買い場を逃したり、損失をこうむったりする可能性が高まると言えそうです。

ネットの情報とうまくつきあおう

銘柄選別のやり方が分からない初心者においては、このようなサイトを手本に銘柄選別を行うことを否定はしません。

ただ、誰かが持ってるとなんとなく安心する、という気持ちが働きがちですし、有名投資家が保有するからその銘柄が上がる確率が高まるわけではありません。

また、ゲンキーのように株価が大きく上下するケースなどは、単に銘柄をパクるだけでは利益を上げることは困難だと思われます。せめてその投資家が買った理由や売却理由などのシナリオを投資家自身が用意しておく必要があります。

パクリ投資もほどほどに

ということで個人投資家パフォーマンスランキングのポートフォリオ上位と株価推移について調べてみました。もっと時間をかければ色々なことが分かりそうですが、時間がもったいないのでこれぐらいでやめておきます(笑)。

 

まあ、パクリ投資で一番儲けることができるのは、パクる側ではなくパクられる側(情報発信側)のほうですから。

有名投資家が全員あなたを儲けさせようとして情報発信しているわけではない、ということを忘れてはなりません。

以上、個人投資家パフォーマンスランキングでは常に中の上、ポートフォリオランキングに影響を与えないうえけんが現場からお送りしました~~

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