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昨今の上げ相場で個人投資家が気を付けなければいけないこと

2017/11/06

個人投資家の皆さんおはようございますうえけんです。

毎月言っているようですが、日本株の勢いが止まりませんね。米国においては法人税率引き下げも予定されているということで、さらなるリスクオン、そして株価上昇の可能性もあります。

ただ、あまりにも急激な株価上昇は、ワタシたちに資産増加をもたらしてくれる一方で、これはバブルなのではないか、といった心配も感じてしまいます。

で、むかし購入した本なのですが、たまたま手に取ったこの本「投資で一番大切な20の教え」を読んでみたところ、上昇相場における心構えに関する記載がありました。

未来予測より現状把握

この項のキモとして書かれているのは未来を予測することは困難であるが、現在の株式市場や経済情勢がどのような位置にあるかは把握するべきであると説きます。

景気や市場のサイクルは「振り子」のように一定ではありません。

そんな中、ワタシたち個人投資家はどのように行動すべきなのでしょうか。

貧乏人のための市場評価ガイド

で、229頁には「貧乏人のための市場評価ガイド」と題された一覧表の記載があります。この表で将来の市場の温度を測るのに役立てよう、というわけです。以下、同書より抜粋してみます。

景気 堅調 低迷
見通し 明るい 暗い
貸し手 積極的 消極的
資本の需給 緩和 逼迫
資本 潤沢 不足
融資条件 緩やか 厳格
金利 低い 高い
イールドスプレッド タイト ワイド
投資家 楽観的 悲観的
血気盛ん 意気消沈
買いに意欲的 買いに無関心
資産保持者 継続保有で満足 売りに殺到
売り手 少ない 多い
市場 活況 閑散
最近のパフォーマンス 堅調 軟調
資産価格 高い 低い
期待リターン 低い 高い
リスク 高い 低い
投資のトレンド 積極果敢 慎重で規律的
幅広く投資 選別的に投資

それぞれの項目に丸をつけたとき、その印が左側の選択肢ばかりであれば、これは相場も過熱状態であり、「財布のヒモは締めておいたほうがよいだろう」(P230)ということになるわけです。

みなさんはどうでしょうか。判断は人それぞれでありますが、おおむね選択肢の左側に印をつける人がほとんどのはずです。

ではどう行動するか

なので、やっぱ怖いから株をノーポジにする、ということが正しい投資行動というわけではありません

この本においても、いつくるか分からない暴落を恐れてポジションを縮小することを推奨していません。

投資を成功させるために必要不可欠な条件の一つで、優れた投資家のほとんどが備えている心理的な素質がある。それは、マクロ情勢の行き先はわからないと認識することだ。経済、金利、市場全般で、起きるであろうことについて、コンセンサスよりも多くを知っている者は、もしいたとしても、ごくわずかだ。したがって投資家は、個別の業界や企業、証券などの「知りうること」について知識を深め、強みとするために時間を費やしたほうがいい。

ハワード・マークス著「投資で一番大切な20の教え」P309より抜粋。強調はワタシ

ハワードマークスはオークツリーキャピタルマネジメントというファンドの設立者で特に債権などの運用で強みがあるとのこと。

そんなプロのファンドマネジャーがこのような発言をするというのは傾聴に値しますね。

最後に

ナシーム・ニコラス・タレブの「まぐれ」にも根拠と結果が同じと限らないランダム性について記載があったように記憶しています。

重要なのはいつ起こってもおかしくない暴落に対して心構えと準備を行うこと。そして、自分がわかる範囲で現状を把握し、株価が下落するような状況に陥った場合にどのように行動するかを考えることが重要ということになります。

このような意見は、株価が上昇して幸せに浸っているのに下落を懸念する心配性のたわごとのようにも聞こえます。

しかし、こんなときだからこそ「勝って兜の緒を締めよ」という考え方が求められるのではないでしょうか。

投資はディフェンシブであるべきと説いたこの本。今後の波乱含みな株式相場を乗り切るためには絶対に手に取って読むべき一冊です。

 

 

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