先日某大手証券会社の窓口で

先日、もうすぐ満期を迎える米国債の件で某大手証券会社のロビーで順番待ちしていたのです。
その横では投資信託の相談コーナーがあってですね、いろいろ話が聞こえてくるわけですよ。
どうやらとある投信に追加投資するかどうか迷っているみたいなんです。会話としてはこんな感じ。
でたー、ドルコスト平均法はリスクを低下させるセールストーク!
いやあ、噂には聞いていましたけどね、
証券会社はこんないい加減な説明を本当にするんですね。初めて実際に耳にしましたよ。あえて投信名は控えさせていただきますが。
ドルコスト平均法はリスクを低減させない

ドルコスト平均法とは、いわゆる一定の金額を一定期間継続して積立てをする投資手法のこと。確かに株価は日々変動するので、ドルコスト平均法のとおり時期を分散させれば、取得価格も平均化されます。
そもそもリスクとはボラティリティのことなので、同じアセットに積立てる以上、時期を分散させようが、まとめて買おうがリスクは同じはずです。
株価が右肩上がりに上昇する銘柄だった場合、ドルコスト平均法よりも一括で投資したほうがお得になりますし、株価が下落した後に株価が戻す展開ならドルコスト平均法のほうが有利でしょう。
ドルコスト平均法がよいという意見は上がることを前提とした理屈。そのまま駄々下がりなら損失が膨らむのもドルコスト平均法のデメリットです。
株価の含み損に関する問題は買い付けの問題というよりも、投資家自身のリスク許容度(つまりどれぐらいの損失まで我慢できるのか)に依存するものと思います。
これらのことは、昔読んだ記憶があるこちらのQuickの記事に詳しく書かれていますのでぜひご一読を。
初心者は黙ってインデックスファンドを買っとけ
で、先ほどの証券会社とお客の会話に戻るのですが、購入する投信はその証券会社が運用する株と債権のバランス型のファンド。
購入手数料は3.24%、信託報酬は0.65%となかなかの割高な手数料がかかるようで、
そんなんだったら、黙ってインデックスファンドでも買っとけー
と大声で叫びたかったです。
かくいうワタシもインデックスファンドへの積立ては絶賛継続中であります。
ドルコスト平均法の気休めに気を付ける

ドルコスト平均法のメリットとして、
- 決まった金額を決まった時期に積立てするルールが確立される
- 継続的な投資が可能になる
という意見もあります。ただ、これは単なる気休めでしかないでしょう。
ワタシなんかは銀行や証券会社で推奨される商品は絶対に手を出しませんけどね、中にはこうした証券会社の商法にひっかかってしまう個人投資家も多い、というのはあながち嘘でもなさそうです。
汗水垂らして稼いで貯めた大事なお金だからこそ、自分の力で大事に運用していきたいものですね。