今日は、アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書と言う本をご紹介します。
AmazonでKindleなら50%割引だったので買って読んでみることにしたよ。
タイトルもアメリカの高校生って聞くと、スゴイ内容のように聞こえるのも不思議なものね。
アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書を読了した感想ですが、結論から言うと、こんな感じです。
- 高校生への教え方を意識して読むと効果あり
- 内容もとても感心させられる
- 金融の知識がある人には退屈すぎる
- 米国版なので日本国内にはそぐわない内容も
こんな感じです。ここまで読んで気になる人はぜひぽちっちゃってくだせー。
アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書の概要
この本自体は、知人のお医者さんの息子に対して書かれた本を書籍化したものとされます。
ただ、原著のタイトルは「FINANCIAL LITERACY FOR MILLENNIALS」とあるので、邦訳のタイトルとは若干温度差がありそうな気がします。
著書のアンドリュー・O・スミスは、MBA・法務博士。学生時代からお金、投資、資金計画に関するアドバイスを行い、ペンシルベニア投資同盟の設立。
個人資産の管理の相談に乗る経験も活かし、本自体の内容もとても分かりやすく読みやすいです。
アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書を読んだ感想
冒頭部分は面白くない
正直最初の3分の1ぐらいは、全然面白くなかったんです。
- 貯蓄のこと
- ローンは組んではいけない
- 家計簿を付けよ
- 将来必要な金額を算出しよう
- 持ち家と賃貸のどっちが有利か
- マイカーの購入はムダ
などなど。これなら別にこの本ではなくても、国内の安っぽいムック本でも書かれている内容。
これ、本当にアメリカの高校生が読んでいるのか?と不思議に思いました。
こんな内容だったら、もっと分かりやすい本がいっぱいあるよ。
と思い、もう読むのやめようかな…なんて思ったんですけど、本の中盤から感心させられる内容連発になるのです。
この本で気付く高校生に伝えるべきお金のこと
ワタシがこの本を読んで、高校生に伝達するなんてすげーと思った内容は、こんな感じです。
- 複利の法則
- 現在価値
- 信用度とリスクプレミアム
- 金融詐欺と利回り
- インデックス運用投資の推進
- 分散投資・積立て投資
例えば、現在価値とか複利の法則とかって、ワタシは社会人になって株をやり始めて知ったことですし、ドルコスト平均法によるインデックス運用だって、株をやらなかったら知らない人って結構多いと思うんです。
それを高校生で知らせるべきとした筆者の考え方はすごいと思うし、ワタシもそれに同意します。
金融教育とかよく言うと、株式市場の仕組みとか投資信託とかいう議論になってしまいます。
でも、その前にいかに日常生活が金融的な考え方に基づいて動いているのか、といった部分から教えたほうがいいと思うんですよね。
近本を通読してみるとその重要さを再認識させられます。
もしも、我が子が高校生になったら、この本を参考にして、ワタシの口から緊急教育を進めて行きたいものです。
考え方は日米共通、過度な期待は禁物
多くののミリオネアを生んでいる米国の高校生が受けている教育―そう聞くと、どんなにすごい内容なのだろうと思うかもしれません。
でも、この手の本を読んだ方にとっては、いたって普通の本です。日米の違いなどないので、この手の本を読んで勉強している人にとっては退屈に感じるでしょう。
というか巻頭に橘玲氏も書いているとおり、2009年に返せないくらい住宅ローンを借りまくったのはアメリカ人だったわけです。
アメリカ人だから…と言ったタイトルにつられて読むと失敗しますのでそのあたりは要注意ですぞ。
最後に
ということで今日は、アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書についてまとめてみました。
読みモノとして読んでも面白いですし、高校生のお子さんがいる場合には、どうやって我が子に教えこうかと考えるきっかけになる一冊です。
ぜひ、みなさんもアメリカの高校生が学んでいるお金の教科書を読んでみてはいかがでしょうか。


