
先日、ちょっと時間が空いたのでなにか読む本はないかとkindleを見ていたところ、この本が目に留まりました。
この本は有名ブログ「This is money」の管理人金村圭介さんの本。タイトルも気になるし、料金も安かったので、セミリタイアを目指している金村氏を応援する意味でkindle版を購入しました。
率直な感想~小気味のいい書きっぷり

この本を読んだ率直な内容としては貯蓄方法をここまでシンプルにまとめていてとても素晴らしいと思いました。
また、長期に渡りブログを続けていることもあって表現も分かりやすく、文脈もシンプルで読み手に疑問を与えません。ワタシにはとてもできない芸当です(笑)ワタシなんて作文の才能がほとんどないので、こうした良質な文章を読んでトレーニングしなければ、と思いました。
8年で貯金2800万円はスゴイ

8年間で貯金2800万円はすごいですねー。筆者が生まれたのは1985年のようですが、1985年なんてつい最近じゃないですか。30代にしてこの貯蓄であれば、40代半ばには億り人になってアーリーリタイヤ・・・という人生は確実にゲットできることでしょう。
ワタシにしてみたらとてもうらやましい限りです!
ただ、誰にでもできるのか?
誰にでもできることを本にした、とのことですが、はっきり言って誰でもマネはできないです(笑)
外食ではなく自炊、とかボロアパートでも慣れれば住みやすい、など。まあ、本人の努力によって苦労が慣れに代わってくるのかもしれませんが、ワタシなんかは絶対に無理ですね。
また、格安simやふるさと納税などブログなら最新情報を載せられますが、書籍となると風化しやすくて内容としてはとても厳しいと思いました。最新情報は書籍よりも、リアルタイムで配信されるブログを参照したほうが有益です。
株式投資についてはインデックス投資を推奨されていますが、この本を読んでも決してどの投信がベストかといったヒントがあるわけでもなく、結局、他の書籍で調べるよりほかありません。
この本自体は節約生活の入口に立つものとして読む必要があります。
大事なことは目標を作ること
逆に同感した部分は、冒頭の部分「目標をたてること」が重要である、という点。目標を紙に書いて壁に貼るぐらいの状況を作ってこそ目標達成に近づきやすい、というのは一利あると思っています(決して精神論ではなく)。
そしてできるだけ具体的に書くこと。いつまでに、どうやって、いくら貯めるのか、といったことをまとめておくだけでも効果は絶大だと信じてやみません。
全体的にネガティブに読める部分も
セミリタイヤやアーリーリタイヤ、これを実現する過程も含めては楽しいことだと思うのですが、この本はどこか悲壮感が漂っているように読めます。
- 会社に不適合だから会社を辞めてアーリーリタイヤしたい
- 集団生活は苦手だからアーリーリタイヤしたい
毎週月曜日の朝につくため息・・・「会社に行きたくない」というつぶやき。これは誰でも経験すること。ワタシもこのことをつぶやくとき、やはり早めのセミリタイヤを意識しますね。
会社を辞めたくなる理由は人それぞれでしょうけど、それしてもアーリーリタイヤの理由が消極的すぎる点は少々気になりますが。
セミリタイヤしてやるべきこと

ということで、「8年間で2800万円を貯めた・・・」を紹介しました。
この本自体はたいした金額ではないのですが、はっきり言って買うまでもなく、日々ブログをチェックしておけば十分に用は足ります。
セミリタイヤでは、自分のやりたいことをやることができます。そして自分のやりたいことが社会に価値を与えることができればなお良いと思っています。
セミリタイア後は、生活基盤をどこに据えるのか、セミリタイヤ実現後の生活を有意義なものに変えるかということが大事。
経済的な問題も大切ですが、生活基盤や社会とのつながりのほうがより重要であるということを改めて気付かされました。