
長期投資家の皆さんおはようございます。うえけんです。
いやいや、日本株は堅調ですね。いよいよ日経平均株価は22,000円を突破しました。個人投資家である我々にとっては株価が上がって気持ちも財布もウハウハ。アベノミクスに感謝しなくてはいけませんね。
ただ、一方で不満もあります。以前からこのブログでも書いてきましたが、高配当+安定配当銘柄として買える株がほとんどない、という点です。
配当金を再投資に回すのが高配当銘柄で運用する方法の肝となります。
とは言え、敢えて割高な株を買う必要もありません。投資先がない以上じっくり待つのも長期投資家の役目です。今はじっくりと脚を貯める時期なのでしょう。
今だからこそ準備すべきこと
そんなときだからこそやっておきたいのが株が暴落したときの対処方法。
今年一年間を振り返ってみますと、昨年のトランプ政権が発足して以来、国内外ともに株式市場は堅調です。1年に2,3回は買い場が訪れるのが常なのですが、今年はそれがないんです。
なので、いまやるべきことは暴落したときに購入する銘柄リストを作っておくことです。
そこで、効果的なのが会社四季報CD-ROMです。ワタシはもっぱら、紙面ではなくCD-ROM版を購入しています。
CD-ROM版でこそのメリット

CD-ROM版を買う理由はネット証券にもないような複雑なスクリーニングや、スクリーニングの内容も自分好みでカスタマイズできるからです。
配当金に関しても同様です。
会社四季報CD-ROMでスクリーニングをかけるときは、最新の配当利回りを調べる際にこんなスクリーニングの条件式を加えています。
最新配当利回り=([DL・1株配当(円)(0)]/[DL・日足終値(円)(-1)])*100
また、ワタシの場合は、予想PER、実績PBRのほかこんな式を挿入して投資判断の材料にしています。
1株当たり現預金=(([DL・現金及び現金同等物(-1)]-[DL・有利子負債(-1)])/[DL・最新株数(株)(-1)])*1000000
ちょっとマニアックなところではWACCとかROICとかも一発検索できるようにしているのですが、これは割愛します。
さらに便利な安定配当株検索

配当利回りで検索すると条件に該当した銘柄がリスト化されます。ここから気になった銘柄をクリックすれば、その銘柄の記事に画面が遷移します。
ここで便利なのが、過去10年間の配当推移を確認できる点です。ここが過去数年間の配当金しか参照できない紙面版よりも優れている点です。
直近の配当利回りばかりが高くても、業績に変動大きい業種は減配につながることが多いです。また、安定した配当政策を取っていない銘柄にあっては配当金の増減幅も大きくなり、「安定配当銘柄」とは言えません。
過去10年間の配当状況をもとに安定配当銘柄であることを確認して投資対象とする、というステップを踏むことにしています。
特に2008年から2009年は、ほぼすべての銘柄でリーマンショックの影響を受けた年でもあります。この年でも減配していないかどうかは、将来の配当政策を図る上でも特に重要な要素だと思っています。
最後は手作業
ワタシの場合は、特別配当、記念配当翌年に減配した銘柄は投資対象から排除していません。なので、最後の仕上げは逐一、手作業でチェックして、高配当+安定配当銘柄リストを完成させます。
一定期間ごとにこの表を更新していく作業はとても時間がかかるのですが、これは激下げしたら購入していやるぞ、というリストなので、モチベーションもあがって何気に楽しい作業だったりします。
ワタシが考えるスクリーニングのコツ
スクリーニングはとても便利なのですが、スクリーニングのコツはできるだけ検索条件を厳しくしない、という点です。
予想PER10倍以内という検索条件をした場合、予想PER10.1倍の銘柄はオミットされてしまうからです。むしろ、微妙なラインでふるい落とされる銘柄こそが、みんなが気付かないお宝銘柄であることが多いのです。
ワタシもスクリーニングするときは、おおむね検索条件なしで作業を行うようにしています。時間がかかって大変ですが、その作業時間に見合うだけの成果は利益という形で取り戻せるはずです。
最後に
ということで会社四季報CD-ROMと安定配当+高配当銘柄の検索方法について記載してみました。
他にも会社四季報CD-ROMはいろいろな検索機能があってとても楽しいです。本ブログではほかにもこんな機能をご紹介しています。
会社四季報CD-ROMで中期計画という文言で検索する方法
会社四季報CD-ROMを使って効率よく年初来高値を確認する方法
四半期決算の進捗率を効率的に確認のためにも有効です。
いまだに紙面でしか会社四季報を購入したことがない人は、一度試しにCD-ROM版を購入してい見ることをおすすめしますよ。