
株で大儲けのみなさんおはようございますうえけんです。
先日ニュースで確定申告がスマホでできる、というニュースを見ました。以下抜粋。
スマホで確定申告可能に 国税庁、iPhone非対応
国税庁は2019年1月から、スマートフォン(スマホ)を使って確定申告ができるようにする。本人確認に使うマイナンバーカードと、このカードの情報を読み取れる機能がついたスマホの普及を見据え、現在の申告システムを刷新する。副業の広がりで確定申告が必要な人が増えていることを踏まえ、税務申告と納税をしやすい環境を整える。
スマホでマイナンバーカードを読み取り、電子証明書を取得することでネット上で申告できるようにする。国税庁はスマホ申告用の申告書作成ページを開設。スマホの操作だけで確定申告ができるようにする。
日経新聞電子版より抜粋(2017/11/1 10:00)
株式投資をしている人間にとっては確定申告という作業はとても大変な作業です。じゃあ、スマホで確定申告することで本当に便利になるのでしょうか。
前提が間違っているのでは?
まずこのニュースを見て感じたのは、確定申告をスマホで申請したいと思わないという点です。
確定申告書の入力項目はたくさんあります。どんだけスクロール・ページ送りすれば入力完了するのでしょうか。
また、スマホの文字・数字入力って結構面倒ですしね。画面も小さいのでとても苦労しそうです。
こうしたシステム化にあわせて行うべきは業務フローの見直しです。確定申告を便利にするのであれば、まずはシンプルな税制に改正するなどとの動きとセットにすることが求められるはずです。
現状の業務をそのままにシステム化したって利便性が上がるどころか、使われないシステムになるのが一般的です。
そもそもマイナンバーカード対応スマホが必要
しかも、確定申告をスマホで行うためにはマイナンバーカードに対応したスマートフォンを持っていることが必要です。
マイナンバーカード対応スマートフォンは以下のとおりですが、基本3大キャリアに対応した端末が中心。中にはSH-O4MなどSIMフリーが含まれていますが、機種もかなり限られてきます。
確定申告を行うためには本人確認のための電子証明書や電子署名を書き込める端末が必要となります。android端末の場合は、アプリで書き込みが可能とのことで、すでに昨年の冬から販売されています。
マイナンバーカードに対応したNFCスマートフォン一覧(公的個人認証サイトへ)
AQUOS SH-M04
昨年12月に販売されたシャープのSIMフリー端末。画面は5インチと小ぶりなので持ち運びしやすいのがメリット。防塵防水やNFCも利用できるなど海外製のSIMフリーとは差別が図られています。値段もこなれてきましたのでよりお買い得に。
docomo arrows Be F-05J

docomo arrows Be F-05Jもマイナンバーカード対応。値段も安く、シンプル使いやすいと評判です。
android7.1を標準搭載。CPUはSnapdragon 410 MSM8916、RAM2GB、ROM16GBとやや物足りない面も。まあ、値段が安いので仕方がありませんが。
docomo Xperia XZ1 SO-01K
11月10日に発売予定のdocomo Xperia XZ1 SO-01Kは本体価格一括8万円前後とのこと。高いですね(画像はXperiaXZ1の並行輸入品で代用)。
OSはandroid8.0と最新型。Qualcomm Snapdragon 835(MSM8998)、RAM4GB、ROM64GBとハイスペックなスマホです。
3大キャリアと抱き合わせでスマホに高額なお金をはたいても構わないと思う方はどうぞ。
スマホ自体に潜む問題点
国産スマホに魅力がない

マイナンバーカード対応のスマホは基本的には国内メーカーで製作・販売されるのでしょうが、現在のスマホ市場を見ても国産のスマホは魅力的なものが見当たりません。富士通のスマホ部門の売却などスマホ事業自体が縮小傾向にある、というのが実態です。
国内メーカーのスマホよりも中国製のスマホのほうが値段は安くて高性能ですし、今後の潮流であるSIMフリー端末も充実しています。
このような中でマイナンバーカード対応スマホをどのように普及させていくかですが、その道は険しいものになりそうです。
iPhoneは来年度以降のはずだが

一方で、iPhoneの場合はセキュリティ上SIMカードの中に電子証明書や電子署名を書き込むことができません。このため、iOSのKeychainという部分に電子証明書等を書き込む方向でベンダーが開発研究が進んでいます。国の資料によると2018年4月以降というスケジュールが引かれています。
今回のニュースによれば、2019年からスマホによる確定申告開始とのことなので、iPhoneに電子証明書等の書き込みが可能になっても確定申告はandroidだけ、ということになります。
ちょっと物足りないですね。
確定申告をするならやっぱりパソコンが一番
やはり申告するなら画面が大きく、キーボード入力しやすいパソコンが一番ですね。
確定申告をするときにはマイナンバーカードとこれを読み取るICカードリーダライターが必要ですね。
SONY PaSoRi RC-S380
ワタシが買ったのはこちらの商品。安心、安定のソニー製です。非接触なのでカードリーダライタの上にマイナンバーカードを乗せるだけ、というのがポイント。
挿入して使うタイプはICチップやカード本体そのものを破損する可能性もあるので、この商品ならそんな心配は不要です。
ソニー SONY 非接触ICカードリーダー/ライター PaSoRi RC-S380
よろしければこちらの記事もあわせてご覧ください。
SUICAや楽天EDYなどへのチャージが自宅でできてとても便利ですよ。
ジェムアルト USB-TR HWP119316
2010年発売の古い製品のようですが、マイナンバーカードにも対応していますし、Windows10でも利用できます。マイナンバーカード対応のICカードリーダライタの中では最も安い商品。
できるだけお金をかけないならこちらがおすすめ。
NTTコミュニケーションズ ACR39
こちらもジェムアルト製と同じぐらいの料金で買えるICカードリーダライタ。Windows10にも対応とのこと。アマゾンのレビューによれば、カードを奥まできちんと入れないと認識しないなど使い勝手で支障もありそうですが、十分に使えそうです。
最後に

ということで確定申告とスマホのニュースについてまとめてみました。スマホによる確定申告の開始は2019年1月から開始、とのこと。そのときまでに面白いマイナンバーカード対応スマホが販売されるようであれば購入も考えたいなと思います。
それよりも、2019年の確定申告時は株式譲渡時の損失の繰り越しや大けが・大病による医療費控除ばかりが目立たないように、株の資産運用と健康に注意したいものですね。