日米高配当銘柄で運用して最近感じたこと

いやあ、昨今の株価の暴落はすごかったですねえ。ワタシの資産もかなり削られてしまいましたよ。
ワタシは3つの投資手法で資産運用を行っているのですが、そのうち高配当銘柄でポートフォリオを組んでいる高配当ファンドについては、全然怖いものなんてないんです。
なぜなら、このファンドの運用方針は利ザヤを稼ぐためではなく、将来配当金を生み出してくれる源泉としてしか投資先の銘柄を見ていないからです。
なので、買って多少の含み損が出てでもまったく気にならないのです。
Twitterなど見てますと暴落が来ておはぎゃーと言っている方々もいらっしゃるようですが、その点、高配当銘柄投資は全然気楽でいいものですよ。
米国銘柄のパフォーマンスを確認して分かったこと
で、最近ふと思って確認してみたんです。それは米国個別銘柄のパフォ―マンス。
高配当銘柄はおもにディフェンシブ銘柄とも言われ、相場が軟調に推移した時こそ底堅い値動きをすると言われています。
本当にそうなのか?調べてみることにしました。
NYダウの月次

参考までにNYダウの月次を見てみます。10月1日で26651.21ドルだったNYダウは、10月29日現在で24442.92ドルまで下落。下落率は約8%のマイナスでした。
改めて振り返ると-8%ですから、米国株は全然暴落ではないんですよね。
一方、わが米国株で運用するポートフォリオは以下のとおりとなっています。
TICKER | NAME | 9月28日 | 10月29日 | 騰落率 |
---|---|---|---|---|
CVX | Chevron Corp | $122.28 | $109.67 | -10.31% |
DUK | Duke Energy Corp | $80.02 | $83.79 | 4.71% |
EMR | Emerson Electric Co | $76.58 | $66.43 | -13.25% |
GIS | General Mis Inc com | $42.92 | $44.58 | 3.87% |
MCY | Mercury General Corp | $50.16 | $59.01 | 17.64% |
MO | Altria Group | $60.31 | $64.97 | 7.73% |
NGG | National Grid Plc-Sp Adr | $51.86 | $54.55 | 5.19% |
OXY | Occidental Petroleum Corp | $82.17 | $66.90 | -18.58% |
PM | Phillip Morris IntI Inc | $81.54 | $91.45 | 12.15% |
PPL | PPL Corporation | $29.26 | $30.63 | 4.68% |
QCOM | Qualcomm Inc | $72.03 | $62.76 | -12.87% |
SO | The Southern Company | $43.60 | $45.98 | 5.46% |
TGT | Target Corp | $88.21 | $85.01 | -3.63% |
VZ | Verizon Communications Inc | $53.39 | $57.09 | 6.93% |
WHG | Westwood Holdings Group Inc | $51.74 | $43.04 | -16.81% |
前月比プラスの銘柄のみ赤字にしてあります。
この10月の暴落相場は、アメリカに端を発した世界同時株安と言われました。FAANGと言われた一部のハイテク銘柄の暴落によって、株式市場全体が危機的な状態に瀕しているとまで言われました。
しかし、我が高配当銘柄の運用状況はどうでしょうか。前日比マイナスの銘柄よりもプラスの銘柄のほうが圧倒的に多いんです。
株価が堅調に推移した理由
このような暴落相場でも堅調に推移したのは公益株などのディフェンシブ銘柄だったから、とひとくくりにされそうです。
しかし、ポートフォリオの中でも最もパフォーマンスをけん引してくれた銘柄は、すべて最近増配や好業績を発表した銘柄ばかりです。
例えば、Altria Group(MO)は8月に配当金を14%増とすると発表。Philop Morrisも6月に増配を発表し、先日の3Qも良好で株価は急騰しました。Mercury General Corp(MCY)やVerizon Communications Inc(VZ)も予想を上回る大幅増収の決算で増配を発表しています。
これらの銘柄は過去十数年に渡り増配を続けてきた銘柄ばかりです。
利回りと配当の継続期間を確認するだけの投資手法ですが、いまのところとても順調なんです。
安心して保有できるメリット
ディフェンシブ銘柄は、米国長期金利上昇時の夏ごろに株価は調整していた、だから、下落している期間だけを切り取ってハイテク銘柄と比較するのは公平でない、という指摘もあるかもしれません。まったくその通り。
ただ、ひとつだけ言えるのは、ディフェンシブ銘柄の軟調な時期であっても、昨今の世界同時株安であっても、あまりの急落ぶりにヒヤリとする場面はほとんどありませんでした。
なので、ボラティリティが低く、安心して保有継続できて増配も期待できるという素晴らしい投資先なのだと体感することができました。
長期投資するなら日本よりも米国
これはつくづく思うのですが、日本株って長きに渡り毎年増配する銘柄って本当に少ないですよね(ワタシの知っている限りでは、花王とSPKぐらい)。
それに比べたら米国では増配銘柄は数えきれないぐらい多いです。
そう考えると、米国株のほうが将来の増配も期待できますしね、経営陣への信頼に基づいて投資できるのが米国株の醍醐味なのではないかと思うようになりました。
それにくらべたら日本国内はどうでしょうか。国内の銘柄は株主優待ばかりに力をいれて増配には消極的。内部留保ばかり蓄えて…たまには株主にも還元してはどうか、と言いたくもなります。
日本国内に居住している以上、国内株も買いますけどね、やはり信頼面で言うと米国個別銘柄のほうが長期投資先としては数倍も魅力的なのではないでしょうか。
今後も米国高配当銘柄への投資を継続します

ということで現時点のNYダウとディフェンシブ銘柄の推移について確認してみました。
ハイテク銘柄への投資が良い悪いは別として、ディフェンシブ銘柄や高配当銘柄投資もメリットは多いし、しかも初心者にも分かりやすいのが特徴です。
皆さんもぜひ米国株高配当銘柄への投資にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?