コロナショックも一段落?

先週から続いた新型コロナウイルス騒動。日経平均は5日続落したものの、昨日3月3日に日経平均は反発。翌日3月4日は反落したものの、とりあえずホッとした方もいるのではないでしょうか(ワタシもその一人です)
昨今の下落幅はリーマンショックを超えたとも言われ、まさに歴史的なときに相場に参加できたことは光栄な出来事ともいえます。
こんなときに考えるのは、この暴落相場で経験したことをいかに次につなげていくのか、ということです。
暴落相場の常套手段は何もしないこと

暴落相場が来てしまうと混乱と後悔のあまり、感情的に投げ売りしてしまうことがよくあります。
暴落相場を乗り切る心構えとしては、逃げ切れなかったら何もするな、というのが最適解だと思っています。
また、買戻しについても、慌てて買い戻すと高値をつかまされる可能性もあります。よって、買い戻しのタイミングも慌てることなく、ゆっくりと時間をかけて買い戻すのがよいというのが私の経験則です。
何もしないことの意味
ここでいう何もしない、という意味なんですけど
- 損に耐えられなくなって売ってはいけない
- 安易にナンピン買いをしない
という意味です。
暴落時のリスク管理は暴落が起きてからではすでに遅いのです。むしろ、日頃から投資ルールを守るなど、暴落時も対応できる体制をとっておくことが必要です。
買い戻しはのんびりでよい理由
暴落が底を打つとリバウンド相場に入り、株価は急騰・急落を繰り返すようになります。ここで、買戻しを焦ってしまうと高値を掴まされる危険があります。
過去の日経平均株価を見てみましょう。
例えば2018年1月末に起こった暴落では、2月12日の週に底を打ったものの、暴落前の23000円を突破するのに約7か月間を要しています。

また、直近であった暴落では、2019年年末が記憶に新しいところ。

こちらも暴落前に株価を突破するのに約半年かかっているのです。
要は暴落で損出ししたい投資家が一巡するまでには約半年も時間がかかるのです。
なので、暴落・急騰を繰り返す相場で、株価が上昇して置いて行かれてしまうかもしれない、と言った脅迫観念は不要ということになるのです。
自分の投資ルールを見直すチャンス

誰にでも投資ルールを持っているはずだと思いますが、自分で掲げたルールが本当に守られているのか、というのを振り返る良い機会です。
さしづめ私の場合は…
- 感情的な売りをしない
- 暴落時は買いのスタンスでいられること
- 常に最適なポートフォリオを組んでいること
この3つのルールがありますが、最後のルールだけ一部守れなかった部分があるのです。この部分は改善しないといけませんね。
では我が家における株式投資を評価するとこうなります。
- 高配当ファンドは100万円ぐらい追撃買いできた
- インデックスファンドも通常通り積立てを実行した
- 中小型株ファンドは基本何もせずに、一部の保有銘柄入れ替えに徹した
高配当ファンドの場合
高配当ファンドの場合は、暴落時に新規銘柄で4銘柄購入しました。
高配当ファンドの運用方針は、基準が明確なので売買判断が分かりやすいのがメリットです。今回の暴落においても新規銘柄に買いを入れることができた点は良い評価を与えることができます。
インデックスファンド
インデックスファンドは毎月6万円を5つの資産に分けて積立てをしています。
今回の暴落においても臆することなく、積立てを継続することができました。
中小型株運用
中小型株運用の反省点はサプライズ決算がなく下落した銘柄を抱え込んだまま、暴落相場に突入したことが反省材料です。
普段、ポートフォリオの管理を徹底していれば、下落幅も最低限に食い止められたはずです。
また、保有銘柄の入れ替えも自分でやっていて雑だし、気分のまま売買を行っているように思えてきました。この辺りは新たな課題として、投資ルールの再点検が必要と思いました。
次のステップへのプラス材料を考える

このまま新型コロナウィルスが長期化した場合、実体経済への影響も懸念されます。なので、現時点で考えることとしては
- 業界的に盛り上がっている銘柄
- 業界的に悪影響がある銘柄
- 普段手に入れることができない銘柄
こんな銘柄をリスト化しておくべきだと思っています。
業界的に盛り上がっている銘柄は、株価が乱高下する中、安定的な株価が期待できる銘柄です。
例えば、新薬関連、小売ならドラッグストア、マスク・不識布、アルコール除菌関連といったところは短期的に買い候補となると思います。
当面業界に悪影響を与える銘柄は、来期に向けた長期的な視点で投資する銘柄群です。特に10月以降は消費税増税などの影響もありましたから、マイナス要因が多い銘柄を中心に銘柄選別するのが良いでしょう。
普段手に入れられない銘柄を暴落のタイミングで仕込むというものです。
例えばOLCなどは直近高値16000円から11000円台まで下落しました。このように値上げできるようなブランド力がある会社をまさにバーゲンセール状態で買えるチャンスがあるのです。
最後に

ということで新型コロナウィルスショックにみられる暴落相場の耐え忍び方と、今後の運用方針についてまとめてました。
株式市場では暴落はつきものです。
そしてこの暴落を乗り越えるだけで、経済的自由に一歩近づくと思っています。
暴落相場にどうふるまうか、どう立ち向かっていくのか、と言ったところもルール化するなどして投資スキルも向上させたいと思っています。
全ては経済的自由のために。
それではまたあしたも資産運用、がんばりましょう!