いつの間にかクアルコムの株価が急騰していた?

おはようございます、うえけんです。
ワタシが運用中の米国株投資ですが、これは長期投資+高配当銘柄投資であるため、日々の株価なんてほとんど見ずに、基本、ほっとらかし投資なんです。
で、たまたま株価を見たところ…
最初は目を疑ったんですけど、どうやらアップルとの訴訟問題が解決し、クアルコムが和解金を受け取ることになったようなんです。
個別銘柄運用をもって、何が正解かは答えはないです。
ただ、今回のクアルコムへの投資が高配当銘柄投資として理想的な形となったため、ここでまとめてみたいと思います。
- 高配当を受け取りつつ、キャピタルゲインを狙う運用は可能
- 配当利回り+連続増配だけを見る
- 株価下落リスクに敢えて飛び込む
それでは行ってみましょう!
そもそもクアルコムって何してる会社?

クアルコムっていう会社って聞いたことないひともいるかもしれません。
クアルコムはスマートフォン向けのモデルチップを製造している会社。
よくスマホのネット記事とか読んでいると、SnapDragonXXXを搭載…なんてことが良く書かれています。
このスマホの頭脳と呼ばれているCPU、SnapDragonXXXを製造しているのがクアルコム(Qualcomm)という会社なのです。
クアルコム(QCOM)の投資リスクとは

絶えないM&Aや訴訟リスク
世界の半導体業界の再編、競争はとても厳しいようでM&Aや訴訟が絶えません。
- ブロードコムによる買収騒動
- 大手半導体ベンダーNPXの買収失敗
- 2年以上に渡るAppleとの訴訟(ライセンス)
クアルコムはスマホ用モデムチップで圧倒的なシェアを持っているために、端末メーカーに不利な契約条件を強要したとされて訴訟につながってきました。
業績面でも右肩下がり
こうした訴訟の影響により、過去5年間の業績は低迷し続けています。

売上高は2018年9月期に微増。営業利益も右肩下がりです。
最近ではサムソンの決算も悪かったですけど、昨今スマホ需要低迷も響いているものと想像できます。
グラフにはないですけど、前期の純利益は-4,864百万USドルの赤字を記録。これな先ほど触れた半導体メーカーNXPの買収失敗による解約金や税制改正による支出負担があったためです。

改めて調べてみると驚くべきは純資産の激減。
2018年9月期の純資産の激減ぶりはグラフで見てもあきらかですね(決して誤りではないです)。業績悪化などを理由に株主資本比率は3%まで低迷しています。
確かに。このような数字を見せられると定性分析上、怖くて手も出せませんわな。
Apple訴訟解決で株価は急騰
そんな中、Appleとの争われてきた裁判が4月16日終息したことがニュースで伝えられることになります。
アップルとクアルコム、すべての訴訟取り下げで合意
何年も繰り広げられてきたAppleとチップメーカーQualcommの係争が、ようやく終止符を打った。両社は米国時間4月16日、Appleの契約メーカーとの間のものも含めて、すべての訴訟を取り下げることで合意した。合意内容にはAppleからQualcommへの支払いも含まれるが、金額は公表されていない。また両社は、4月1日から6年間のライセンス契約に加えて、複数年のチップセット供給でも合意した。
4月17日 CNET Japan より引用
今後はiPhoneなどにクアルコムの製品が使われることになり、クアルコム側からライセンス料が支払わることになります。
このニュースを受けて株価は急上昇します。

今回のAppleとの和解によって、クアルコムの業績面では「EPSは年間2ドル程度押し上げる可能性がある」とのこと(トウシルの記事による)
たった、2ドルの上乗せでこの株価急騰は過熱過ぎるようにも思えますね。
でも5Gからインテルは撤退。スマホ向け製品に強みがあれば、業績面でも復活する可能性も高いと見て、引き続き、がっつりホールドで行く方針です。
クアルコムはもともと高配当銘柄として運用していた
クアルコムは連続増配銘柄で、配当利回りも高く、3月の買い増しも含めて60株平均取得株価50ドルで投資しています。今回の上昇で含み益も約60%まで増加しました。
よくこんなことを言われますよね。
キャピタルゲインと高配当を狙うべきではない
でも、今回のクアルコムのように、高配当銘柄として運用した結果、後からキャピタルゲインもついてくるケースはかなりあるんですよね。
ワタシの保有株の中では、ターゲット(TGT)も同じケースでした。
53ドルで40株保有中ですが、今では株価は80ドルを超えて含み益も50%を超えてきました。
購入した当時はアマゾンが小売店ホールフーズを買収すると発表し、小売銘柄が大幅に下落したことを記憶しています。株価はすっかりその当時前のころに戻っていますね。
最後に
ということで、クアルコムの昨今の値動きと、配当銘柄投資について思うところをまとめてみました。
株式投資にはリスクはつきもの。損をすることだって、うまくいくことだってあります。というか、うまく行かないほうが多いような気もしますが。
高配当銘柄投資でいっぱい配当金をもらう場合でも、できるだけ含み損に陥らないような運用を心がけたいものですね。