唐突な話ではありますが、先日、ワタシの母親が入院することになりました。
高齢でもあり、手術後も在宅に戻るのは難しく、介護保険の施設に入所する方向で話が進んでいます。
気になるのは介護に関する費用のこと
実際に特別養護老人ホームとか入所したらいくらかかるのかしらね。
うちの父親も高齢なので入院手続きやれ、施設とのやりとりなど経済的なことも含めてしっかりとささえてあげなければいけません。
誰もが直面する問題、老後と介護の問題について考えてみます。
- 経済的自由に必要な資金、その試算大丈夫?
- 介護保険の施設に入所したときの金額
- 老後に向けて備えておくこと
ではひとつひとつ見て行きましょう!
経済的自由を得るための資産…その計算あってますか?
以前、配当金生活を送るために必要な資金はいくらか、なんて議論もネットでは散見されました。
1億円の資産があれば配当利回り4%で年間4百万円受け取れる計算になります。
年間4百万円もらえれば生活できそう…なんて試算はおいらもよくやるよね。
経済的自由を早く手にしたければ、生活レベルを収入に合わせれば、アーリーリタイアへの道は早まります。
資産5千万円でも田舎暮らしなら収入200万円で暮らせそうだよね。
でも、その議論って今の生活がそのまま数十年も続くってことが限定。
いつまでもいると思うな親とカネ―そんな言葉がありますが、若い頃は親は元気でいるのが当たり前。親の介護とか医療費とかって考えにも及ばない人が多いです。
資産形成を考える場合は、誰も直面する介護という避けては通れないものがあることを忘れてはいけません。
介護保険の施設入所に必要な費用

我が家のように介護保険を使って高齢者の施設に入所する場合、いくらぐらいかかるかご存知でしょうか。
介護保険の施設には大きく分けて3つあります。
- 特別養護老人ホーム
- 老人保健施設
- 介護療養型施設
介護保険を気にしなければ有料老人ホーム入所なんていう方法もありますが、ここでは割愛します。
介護保険の適用を受けられるのでこれら3つの施設はかなり安く利用できると思いきや、これぐらいの費用がかかるとされます。
- 特別養護老人ホーム→7万円から14万円
- 老人保健施設→13万円から22万円
- 介護療養型施設→8万円から20万円
金額に差があるのは、個室や部屋のグレードに影響されるためです。いずれにしても、介護保険を適用しても、これだけの費用が毎月必要になるのです。
介護に要する費用はどれぐらい?
上記の金額は神奈川県のケースですので、地域差もあるかもしれません。
介護に関係する調査としては、平成30年度「生命保険に関する全国実態調査」というものがあります。
要介護状態となったときの資金
この調査によれば、要介護状態になった場合、
- 初期費用として必要は資金は平均242万円
- 月額費用として必要な資金は平均16万円
というデータがあります。


介護保険を適用して自己負担分がこれだけかかることを意味します。
介護に必要な経費合計はひとり3千万円

要介護状態が続く期間は平均167か月間とされています。介護に要する費用から、合計約3千万円かかる計算となるのです。
両親が介護状態になったとき、奥さんやだんなが介護状態となったとき、これだけの資金が必要になるのです。
また、自分自身が介護状態になった場合、これだけの負担を自分の奥さんや子どもたちに強いることになることを忘れてはなりません。
そう考えると、経済的自由に必要な資金って考え直さなきゃいかんよな…
介護の問題は誰もが抱える問題です。節約のしようもないんですよね。親が元気なときから、避けて通れない介護の問題は考えておく必要があります。
最後に

ということで今日は、経済的自由と老後、そして介護の問題についてまとめてみました。
計画を立てる場合、現時点の状態が続くことを前提に検討しがちです。
でも、教育や介護など避けて通れないリスクも考えながら今後のライフステージを考えていく必要があるではないしょうか。
ワタシも親の介護問題に直面して初めて気が付きました。


