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生命保険

米国ドル建て終身保険に入るメリットはあるのだろうか?

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保険は掛け捨てが一番だと思っているしがないサラリーマンですおはようございます。

だってね、保険料ってバカにならないじゃないですか。しがないサラリーマンの生活にはそんな余裕はないのですよ。そんな余裕があったら株を買えってなもんでね。

そんな我が家ではありますが、約半年前の出来事になりますけど、うちの義母が契約者となってうちの長女に終身保険を契約しました。

せめて孫にしてやれることはないか、そんな気持ちがあったようでその気持ちはとてもありがたい限りです。

ただ、気になるのはその終身保険もドル建て商品、という点。

保険のことは詳しくないので改めて調べてみたんですけど、調べれば調べるほどこの保険に入る意味があるのか、よく分からなくなってきました

今日はそんなドル建て終身保険の疑問についてまとめてみたいと思います。

利回りは3%固定

米国ドル建て終身保険は、分かりやすく言えば、ドル建てで保険料を支払い、ドル建てで保険金を受け取る商品です。

契約した終身保険の利回りは3%固定とのこと。

マイナス金利が続く円建ての保険に比べたら利回りが高いので確かに魅力的に映ります。うちの義母もこの金利に心躍らせていたようです。

確かに野村証券で自ら米国債の残期間10年のゼロクーポン債を買っても2%半ば程度ですからね。確かに利回りは高いほうなのかもしれません。

否定できないデメリット

ワタシなんざ、山崎元氏や橘玲氏の影響を大きく受けているせいもあって、金融機関がお勧めする商品なんて検討する気持ちにもなれません。

保険に関しては素人なワタシでもドル建て終身保険ておかしいんじゃない?と思った点をまとめてみました。

とにかく為替レートに影響を受ける

「ドル建て」という時点で為替レートの影響を受けることになります。

分かりやすく10年満期で年間10万円(合計100万円)、利回り3%とした場合、10年後に受け取る保険料は約118万円となります。

よって、保険料を払込むときに比べて保険料を受け取るときのレートで18%以上円高が進行した場合は、元本割れのリスクがある、ということになります。

手数料・税金が考慮されていない?

3%利回り固定とのことですが、この数字はどうやら米ドル建てでの利回りのようです。

通常、生命保険のドル建て終身保険は為替手数料が0.20円から0.30円必要となります。積立てや換金の際は、その時点で為替手数料約2%を負担することになります。

契約書には「為替リスクに理解しました」って欄にチェックされていますが、義母がこのことを理解しているかは疑問です。

また、解約返戻金を受け取った場合、一時所得として所得税もかかるので、受け取る実際の金額はさらに安くなりそうです。

保険金の受け取りは20年以上先?

保険金の支払いは確かに10年間だけで済むのです。しかし、提示されたプランを見ると、解約返戻金額が払込保険料合計を上回るのが約20年先となっています。

これって保険料の払い込みは10年間で終わるけど、20年以内に解約した場合は元本割れしてしまう、という意味みたいです。

積み立てた資金を解約するのに20年以上も拘束されしまうのであれば流動性もないし、資産運用としては効率悪すぎですね…

そもそも利回り3%は高いのか

確かに日本円での利回りに比べたら高利回りではあります。しかし、為替リスクを背負うのなら、換金しやすいインデックスファンドを買ったほうがよくね?と思います。

また、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の基本ポートフォリオによっても、外国債券の期待リターンは3%超。なので、利回り3%という数字は実はそんなに高くない、と言えそうです。

金融商品を買うときに大切なこと

そう言うと、万が一があったときにも役に立つのが保険だから、という反論が決まって返ってきます。

別に自己責任でやることなのでワタシ自身は保険加入に否定しません(ただし、この保険を家族がやることになったら猛然と引き留めますが)。

でも、万が一に役立つかもしれない保険にわざわざ為替リスクを背負わせるのはどうか、と。

保険は若いうちに入っておくべき、今が利回りが高く加入にタイミングがいい時期、米ドルは世界の主軸通貨だから、…そんな保険外交員のクソみたいな売り文句にはくれぐれもご用心ですね。

金融商品を買うときに大切なこと、それは商品の内容をきちんと理解して買うことだと思います。

最後に

保険は掛け捨てで、貯蓄は貯蓄で、というようにシンプルに考えることが大事、というのがワタシの考え方です。

分かるものに投資する、という原則から言うと、生命保険の約款、仕組み、どんなときに保険がもらえるのかとか理解できないし、納得もできないのです。

金融商品はなんでもそうですが、インパクトのある売り文句に騙されることなく、自分の力で判断する能力が大事であることを痛感させられますね。

 

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