
ポイント大好きうえけんですおはようございます。
最近はですね、投資信託にもポイントの波が押し寄せていますね。例えば、セミリタイア界隈で話題のSBI投信マイレージや最近では楽天ポイントで投資信託も買えるなんてニュースもありました。
こうしたポイント競争の影響でしょうか、新生銀行もポイントキャンペーンを実施中です。
しかし、ポイントサービスばかり気を取られていて損をしてては金融機関の思うツボ。このキャンペーンは実際に買いなんでしょうか。
キャンペーン概要

新生銀行では、積立投資信託を利用している方に、8月、9月、10月分限定でTポイントが100ポイント付与されるキャンペーンを実施中です。
新生銀行はこれまでもTポイントが貯まるキャンペーンを実施していますが、積立投資信託のキャンペーンに関しては通常5ポイントの20倍にあたるポイントが付与されます。
これはとてもお得…ですね、これだけ見れば
ノーロードも含まれていた!
この手のキャンペーンというと、販売手数料が高い投資信託が対象であることが多いです。だいたい銀行が推奨する金融商品には手数料が高いものばかりなので基本お勧めできるものはありません。
しかし、新生銀行のホームページを見ると、キャンペーン対象投資信託はノーロード(販売手数料無料)のものも含まれていました。
買うならやはりインデックスファンド
投資信託についてはインデックス派なワタシ。投資信託の積立を行うならやはりコストの安いインデックスファンドをおすすめします。
今回のキャンペーンには野村アセットマネジメントが運用する野村インデックスファンドが含まれています。もちろんノーロードで販売手数料は無料です。
しかも、一般的な5つのアセットアロケーション(国内債権、国内株式、外国債権、外国株式、新興国株式)に対してインデックスファンドが網羅されています。
野村インデックスファンドは買えるのか?
で、問題は数あるインデックスファンドの中で野村インデックスファンドは高いのかやすいのか?という疑問です。
早速インデックスファンドのコスト比較をしてみました。Funds-iと記載があるのが野村インデックスファンドを指します。
国内債権・外国債券
投資対象 | 日本債券 | 順位 | 先進国債券 | 順位 |
---|---|---|---|---|
EXE-i | – | – | 0.42% | ⑤ |
eMAXIS | 0.15% | ① | 0.65% | ⑩ |
Funds-i | 0.43% | ⑨ | 0.59% | ⑧ |
SMT | 0.40% | ⑥ | 0.54% | ⑥ |
インデックスe | 0.40% | ⑥ | 0.54% | ⑥ |
ニッセイ | 0.16% | ③ | 0.19% | ① |
i-izuho | 0.41% | ⑧ | 0.62% | ⑨ |
iFree | 0.15% | ① | 0.19% | ① |
三井住友DCファンド | 0.17% | ⑤ | 0.23% | ④ |
たわら | 0.16% | ③ | 0.22% | ③ |
国内株式
投資対象 | 日経225 | 順位 | TOPIX | 順位 |
---|---|---|---|---|
EXE-i | – | – | – | – |
eMAXIS | 0.43% | ⑦ | 0.19% | ① |
Funds-i | 0.43% | ⑦ | 0.43% | ⑧ |
SMT | 0.40% | ⑥ | 0.40% | ⑤ |
インデックスe | 0.21% | ② | 0.40% | ⑤ |
ニッセイ | 0.19% | ① | 0.19% | ① |
i-izuho | 0.24% | ⑤ | – | – |
iFree | 0.21% | ② | 0.21% | ④ |
三井住友DCファンド | – | – | 0.21% | ④ |
たわら | 0.21% | ② | 0.19% | ① |
外国株式
投資対象 | 先進国株式 | 順位 | 新興国株式 | 順位 |
---|---|---|---|---|
EXE-i | 0.32% | ⑤ | 0.38% | ① |
eMAXIS | 0.22% | ① | 0.65% | ⑤ |
Funds-i | 0.59% | ⑦ | 0.65% | ⑤ |
SMT | 0.54% | ⑦ | 0.65% | ⑤ |
インデックスe | 0.54% | ⑦ | – | – |
ニッセイ | 0.22% | ① | – | – |
i-izuho | 0.50% | ⑥ | 0.45% | ② |
iFree | 0.23% | ③ | – | – |
三井住友DCファンド | – | – | 0.60% | ④ |
たわら | 0.24% | ④ | 0.53% | ③ |
厳密に比較できるかは微妙なところがあって、例えばEXE-iなどは韓国株式が除外されているとか。まあ、そのぐらいの違いは許容範囲としました。他のファンドも少々違いがあるかもしれません。
買えるのは新興国株式ぐらいか
投資対象が同じならできるだけ安いコストで運用することが大切。0.1%の差も馬鹿にできません。そうなると、野村インデックスファンドはほぼ全てのアセットで下位レベル。とても買いを推奨できるものではありません。
実はワタシは新興国株式で野村インデックスファンドを買っています。これは投資信託の運用を始めた頃はほぼ最安値だったのですが、その後にたわらノーロードが始まりました。乗り換えようかどうしようか悩んでこのまま積み立てている状態です。
それ以外のアセットでも他のファンドに負けています。そう考えると、ポイントキャンペーンが実施されているとは言え、あえて新生銀行で積立投資信託を始める理由はありません。
どうしても、新生銀行で積立投資信託を始めたいという場合は、他のファンドとコスト差の少ない新興国株式がベターです。
新生銀行で投資信託を開始する意義
新生銀行には新生ステップアッププログラムというサービスがあります。預金残高や保有金融資産によって、振込手数料が無料になるなどのサービスです。
例えば「新生ゴールド」にランクアップすれば、振込手数料が5回まで無料になります。月5,000円の積立投資信託を申し込むことで、新生ゴールドにランクアップになりますので、振込手数料無料などのメリットが大きいと考える人には新生銀行で積み立てるのもアリかもしれません。
積立投資信託を始めるなら
こうした特別な事情がない限りは、やはりラインナップが豊富なネット証券を使うのがベストでしょう。
ワタシも積立中の楽天証券

ワタシは楽天証券でインデックスファンドを積み立てています。とにかく商品ラインナップが豊富なのがメリット。また、楽天証券にはハッピープログラムというサービスがあり、株式の取引や投資信託の保有残高にあわせて楽天ポイントがたまります。
詳細は楽天証券のホームページをご覧ください。
やっぱり安定のSBI証券

他に魅力的なのはSBI証券でしょう。先ほど挙げたEXE-iも買えるなど商品ラインナップも豊富です。投資信託の保有残高にあわせてSBI投信マイレージというポイントも付与されます。
SBI投信マイレージについてはSBI証券のホームページをご覧ください。
まとめ
このように比較すると、ますます新生銀行で投資信託を始める意義がわからなくなります。やはり餅は餅屋ということで、投信はネット証券が一番と言うのが本ブログの結論です。
投資は自己責任で。