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読書感想文

萩原博子著「投資なんか、おやめなさい」を読了!あまりにひどい内容なので是非読んでみて欲しい一冊

投資なんか、おやめなさいを読んだ

萩原博子著「投資なんて、おやめなさい」という本を読みました。

タイトルにもあるとおり、銀行・証券・生保が激怒必死、と書いてあるとおり、一般のサラリーマン向けに書かれた本です。

ただ、結論から言うとこの本は読む価値のないとんでもない本でした。

分かりやすい導入部分の内容

無意識のうちに手を出さなかった金融商品

世の中にはさまざまな金融商品が出回っています。ワタシも根拠はないにしても無意識のうちに避けてきた金融商品があります。

例えば、新興国債権投資、アクティブ投信、仕組債、毎月分配型、外貨建て生命保険などなど。

まあ、普段勉強している人なら安易に手を出さない商品ばかり。これらの商品に対する批判から本書はスタートします。

家族に説明できるか?

で、ワタシ本人自身、こんな金融商品に手を出すことはないのですが、例えばあなたのお父さんお母さん、奥さんが先ほど挙げた金融商品に手を出そうとしてたらどうでしょう

例えば田舎に住むお父さんは、子どもであるあなたに会う機会は1年に1,2度ぐらいの頻度。足しげく通い詰める証券マンのほうがあなたの言うことよりも信頼されているかもしれません。

そんなときに外貨建て生命保険や仕組債が何でダメなのか、超分かりやすく説明しなければならないのです。

そんなときにこの本に書いてあることをきっかけとして、分かりやすい家族への説明方法もマスターできると思います。

投資をやめなければいけない根拠が不明

ただし、ヒドイのは後半部分。世の中、金融機関に有利に働くように商品設計されている金融商品を買ってはいけない、これは意味が分かる。

しかし、これだからと言って投資自体をやめろ、と言っている根拠はよく分からない

この本に書かれている投資をしてはいけない理由はこうだ。

  • 日本はデフレ下だから現金を持っていたほうがよい
  • 投資はギャンブルで運が成否を分ける
  • 投資はタイミングが大事

他にもダラダラ書いてあったが、大きい理由はこの3つ。

投資をやめよというこれらの理由は、著者自身が身銭を切って株で大損したからだ、という。

しかし、投資の全てがギャンブルでタイミングだけで勝ち負けが決まるというのは疑問。この人はロクに勉強しないで損をしたから株はやめたほうがいいと言っているだけなんだなと感じるようになりました。

ドルコスト平均法非難がひどい

ドルコスト平均法が金融機関の手数料稼ぎに利用されている、というのは確か。

ただ、最近はノーロードなどコストの低いインデックスファンドがたくさん販売されています。販売手数料があるファンドだけを例にするのは表現が不十分なのではないかと思います。

また、「株はタイミングが大事」「高いところで買い続けるのはバカ」とまで言っている点は、まったく呆れてしまいますね。株の値動きが予測がつくものという幻想に駆られているようです。

アベノミクス批判も

アベノミクス批判については、色々な人が触れていますが、この本でも批判的な立場です。

でもですよ、アベノミクスによって、ワタシは株式投資で資産がいっぱい増えましたよ。また、最近の就活では売り手市場が続くなど雇用にもいい影響を与えています。

それでもアベノミクスって駄目だったんですかね??

もちろん、確かに日銀の金融政策を始め、アベノミクスが成功したとは言えませんが、負の部分がばかリが強調されていては、お昼のワイドショーレベルの内容なのかあ、とちょっとがっかりでしたね。

庶民は働いて借金を返して現金のまま保有しろ

本書の結論はどうやらこれ。デフレ下においては現金が一番強いから、借金は返して預貯金にまわす、投資なんかやるのはバカ、というのが一番という主張。

低コストのインデックスファンドもダメなの???

株式投資でリスクをさらしている個人投資家を完全に敵に回していますよね。

宝くじよりも馬券に手を出してはいけない?

もうひとつ。次のチェックポイントに該当する人は投資はしないほうがいい、という項目の一つでこういう表現があります。

勝負ごとに熱くなりやすく、宝くじを買うくらいなら競馬をする

そもそも言っている意味が分からないのですが、宝くじよりも競馬のほうが期待値の高いギャンブルなんですけどね。

ワタシが競馬ファンということを差し引いてもそんなことも知らないでよくこんな本か書けるなあ、と呆れてしまいます。

個人投資家必読の悪書

ということで萩原博子著「投資なんか、おやめなさい」を読んだ感想をまとめてみました。

ワタシは本を読むときに何か一つでも学ぼうという姿勢で読んでいるのですが、ここまで内容のヒドイ本は初めてですね。

個人投資家の皆さんにもこの気持ちを分け与えたく、ぜひ一度この本をお読みいただきたいと思います。

 

 

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