残クレについて調べてみました

今日はマイカーを買うときにディーラーで勧められる残価設定型クレジット、いわゆる残クレについてまとめてみます。
ベンツ買ったけど月2回しか運転しないうえつん@しがないサラリーマンです。
先日の日記にも書きましたけど、ワタシもよく見ているモータージャーナリストの五味さんの動画。
この動画の中で残クレのクローズドエンド方式はとてもお得だ、という話が出てきました。
残クレって手を出してはいけないんじゃないの?
ワタシもそう思っていたのですが、残クレには2種類あって
- オープンエンド方式
- クローズドエンド方式
一般的な残クレというとオープンエンド方式を指すのですが、一体クローズドエンド方式って本当にお得なのか?とても気になりますよね。
ということでこの残クレのクローズドエンド方式について調べてみたんですけど…
結論からいうと、どんな形であれ、残クレはやっぱ使ってはいけない、ということが分かりましたw
興味のある方は続きをどうぞ~
そもそも残クレとは

そもそも残クレってなにか、ということを理解しなければいけません。
残クレとは
1997年から導入された商品であり、割賦対象の車両価格等から一定額を据置き(残存価格=残価)、それを除いた金額を月々均等で弁済し、最終支払時に残価を支払うか、残価について再度割賦契約を組むことにより乗り換えるか、残価を支払わないで車両を返却するかを選択できる。 wikipediaより
こちらの図を見ると分かりやすいです。

例えば300万円のクルマを買うのに5年間の残クレを組むとします。
- 5年後にディーラーが買い取る価格を決めます。
- 本体価格から買取金額を引いた金額でローンが組めます。
- 5年後に残額を払って車を引き取ることもできるし、ディーラーに買い取ってもらうこともできます。
300万円のクルマで買取金額を120万円の残クレを組むと、残額の180万円分のローンを支払うことになります。
そして、5年後に120万円を支払えばその車を持ち続けることもできますし、ディーラーに引き取ってもらえればローンは完了ということになるのです。
いやいや、そこに落とし穴があるのです。
例えば買取価格は120万円と決めたけど、5年度その車種の価値がどうなるか分からないですよね。
- 人気がなくて下取り額が低くなってしまった
- 車に傷があったり、事故車になってしまったり
- 走行距離が長すぎて車の価値が減ってしまったり
とすると、120万円で残価設定しても実際に買い取ってくれる金額が減額されることがあるらしいんです。
例えば120万円で買い取り額を設定しても、5年後80万円しか価値がないと言われたら、その差額分を負担しなければならないのです。
要は5年後どうなるか分からない買取金額でローンを組まされ、
買取時に一方的に査定された差額を負担しなければならない。
まさに鬼のように不利な契約なんです。
ちなみに査定はディーラーではなくリース会社がやるそうなので査定も厳しくなりがちだそうです。
新車買ってくれるから下取り額を上乗せしておきました、なんていうディーラーのサービスは期待できないわけです。
また、ローンの金利負担は、先ほどの例でいうと借り入れた180万円に対する金利ではなく、300万円全体の金額をもとに金利計算されます。
なので、残クレで金利が安いと思っても、実際には必要以上の金利を負担していることになるわけです。
残クレにメリットってあるの?
あえて言えばこれぐらいのメリットでしょうか。
- 月々の支払いの金額を抑えられる
- 優遇金利を受けられることがある
- 人気車種で設定金額よりも高い査定が受けられれば差額をもらうこともできる
手持ちは少ないけどどうしてもこの車が欲しいとか…
自動車ローンを銀行から断られた場合とか…
ただ、最近の自動車ローンで1.9%とか普通にありますからね、残クレに頼る必要があるかどうか。
残クレはメリットよりもデメリットのほうが大きそうです。
クローズエンド型とオープンエンド型の違い
こんな比較表がネットに落ちていました(ニコニコマイカーリースHPから引用)。
比較 | オープンエンド方式 | クローズドエンド方式 |
---|---|---|
残価の開示 | 公開 | 非公開 |
残価精算の責任の所在 | お客様 | リース会社 |
残価 | お客様同意の上で高く設定可能 | オープンエンド方式と比較すると上限は低くなりがち |
お客様の選択肢 |
1)残価で車を買い取る 2)延長(再リース) 3)返却(リース会社と残価の精算)車を査定し、その時点の市場価格と設定した残価との差額を精算 |
1)車の買い取りができない 2)延長(再リース) 3)返却(リース会社へ返却)残価精算は行われない。ただし車に大きな瑕疵がある場合にはお客様負担での原状回復が必要となる。 |
残価精算時のポイント | 残価を高く設定するとリース料は安くなるが、契約終了時の査定が残価よりも低い場合にはお客様負担が発生する。 | 残価精算責任はリース会社にあるため、お客様は車の価値の変動を気にせず、通常の使用の範疇で使っていれば大丈夫。 |
クローズドエンド方式はオープンエンド方式と違って、契約時点で買取金額が固定となります。
5年後に買取金額が実際の市場価格から下回ったとしても、それはリース会社の責任になるのです。
それなら私たちにもメリットがありそうね。
いやいやその代わり、リース会社は買取価格を低めに出すことになるから、どこまで有利かはよく分からないです。
また、買取時に車の傷が判明した場合など買取学徒の差分が発生した場合は、オープンエンド方式と同じようにドライバー側で負担しなければいけないんです。
五味さんみたいな個人事業主の場合はリースにすると経費で落とせるからそれなりのメリットがあるかもしれませんね。
最後に
ということで今日は残クレについて研究してみました。
結局は、残クレに頼らずに自己資金と普通のローンを組んで買うしかないというのが結論になります。残念~
なかなか世の中うまい話は落ちてないものですな。ちょきんしよ。
それではまた明日~!