今日は国税庁のホームページに掲載されている税の作文受賞作品を読んで思ったことを書きます。
税に関する作文の国税庁長官賞って知っている?
少し前にどうやら息子さんがそんな作文コンクールに提出したという話を聞きまして。
面白そうだから、どんな作文か見てみよう
そう思ったのがきっかけです。で、実際に読んでみたところ、色んな意味で面白かったので記事してみようと思いました。
- 税に関する作文の国税庁長官賞とは何か
- 作文に関する違和感
- 現行税制の忖度コンクール?
- 原文をぜひお読みいただきたい
こんな感じで今日のブログを進めて行きたいと思います!
税に関する作文国税庁長官賞とは
税に関する作文の国税庁長官賞とは何か?
国税庁のホームページを見ると以下のような説明があります。
国税庁では、本年度も、全国の高等学校のご協力を得て「税に関する高校生の作文」の募集を行いました。
これは次代を担う高校生の皆さんが、税を題材とした作文を書くことを通じて、税に対する関心を一層深めていただきたいという趣旨で、昭和37年度から毎年実施しているものです。
国税庁のホームページより引用
今年は全国1,381校から160,184編の作文が寄せられました。この中から優秀作品12編を国税庁長官賞とし、賞状及び記念品を贈呈されるとのこと。
高校生だけではなく中学生の部もあります。
驚くべき受賞作の内容とは

ちょっと面白そうなので、どんな作文が受賞作なのか、読んでみたんです。すると、その内容は驚くべき内容でした。
ポイントだけ示すとこんな感じ
- 早く大人になって税金を払いたい
- 税を払いたくない大人が信じられない
- 税金を積極的に支払いたいと思う。
などなど。
まあまあ、興味のある人は本文を読んでみてくださいよ。
令和2年度「税に関する高校生の作文」国税庁長官賞受賞者発表(国税庁のホームページへのリンク)
これって洗脳教育じゃないの?

まだまだ高校生なので、彼らの実直で純白な考え方を否定するつもりは毛頭ありません。だって、納税は国民の義務だからね。
でも、この文章を読んでいて鳥肌がたったのも事実。
税金はできるだけ払うな
家計管理や節約という面からはできるだけ税金は払わないようにするべきです。
いや、脱税しろって言っているわけではないよ。
某有名人のように申告しなくて良い、と言うわけではなく、合法の範囲内で節税は積極的にやるべきです。
公平公正な税制なの?
税金に関する不平不満は税金が高すぎるというのはともかく、公平性公正性にあるんじゃないかと。
今の税金は申告主義ですからね、誤って(場合によっては意図的に?)申告したって、税務署が気が付かなければ税金を払わなくたって済みます。
でも、私たちのようなしがないサラリーマンって、会社の給与システムや年末調整で結構ガラス張りなんですよね。
むしろ、抜け道だらけなのは事業主や申告を必要とするようなお金持ちの人々。
これらを管理するのがマイナンバー制度のはずなのに、サラリーマンも総出で…
マイナンバー制度、はんたーい!
って叫んでいる人が多くてちょっと驚きなんですよね。なんとなく情報操作されてるんじゃないかと思うときもありますよ。
国民一人当たりの借金
受賞作の中には、国債の発行額1100兆円を持ち出して…
国民一人当たりの借金が○○万円、私たち若い世代が支えないといけない!!!
出たああああ、1人あたりの借金議論!
知っているひとならそう思いますよね。財務省の差し金なのでしょうかね。
- 日本は対外純資産第1位の債権国(29年連続)
- バランスシートの資産の部を無視している
- 国債を買っているのは国民(つまり債権者)
ご存じのとおり、
- 国債の多発で国際価格が暴落する
- ハイパーインフレが起きる
- 超円安時代が来る
- 預金封鎖される
- よって日本が破滅する
などなど、10年以上前から言われていますけど、
未だにそんなことを起こっていないじゃん
例えば、ソフトバンクの有利子負債は14,806,367百万円、従業員は80,909名です。
従業員一人当たり1億8300万円の借金を背負って働いているんです、大変だ、がんばって稼がないと!ってならないですよね…
要は、受賞基準が税金に対する忖度大会になっていて、本当に税のことを考えた成果とはかけ離れた内容になっていると言わざるを得ません。
というか…
そんなことを心から思っているわけないじゃんw
そんなたくましい高校生たちであってほしいとさえ思います。
最後に
ということで今日は、国税庁ホームページに載っている税に関する作文の国税庁長官賞についてまとめてみました。
何度も言いますが、これを書いている高校生たちの熱心さを否定するわけではありません。税金の教育や学びは必要だし、納税の義務も理解できますが…
税に関する作文の国税庁長官賞自体が税金の無駄遣いじゃないの?
そう思うのは我々だけでしょうか?
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