今日は、WIMAX のホームルーターL11とL12の比較を行います。
WIMAXをこれから申し込む方の中には、こんな悩みを抱えている人が多いのではないでしょうか。
L11のほうが値段が安いけど普通に使えるのかな
新しいL12のほうが魅力だけどL11でも十分な気がする
そんな疑問にお答えします。
結論から言いましょう。
Speed Wi-Fi HOME 5G L12は買ってはいけません。
無料でもらえたり、一括○円みたいなキャンペーンを行っていない限り、Speed Wi-Fi HOME 5G L11のほうを購入するべきです。
実際に我が家はL11を購入、自宅用インターネットとして活躍中です。
そんな理由をまとめます。
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わが家ではWIMAXは自宅用のインターネットとして活用しています。
通信制限や解約金違約金などの見直しが行われ、私たちユーザーにとって使いやすいサービスになりました。
WIMAXプロバイダの選び方はこちらに掲載されています。
ネットやYouTube動画を見ても、スペックや機能面ばかりの比較に終始している記事が多いのが実態です。
でも、私達が本当に知りたいのは真のユーザーの声ではないでしょうか。
ホームルーター選びで知りたいこと
- 通信速度はどちらが早い?
- L11とL12の違いは?
- あなたはどちらのルータを選ぶべき?
今日は自宅用のインターネットとして使い続けている私がL11とL12を比較した結果をレビューしていきます。
ちなみに私は新品未使用品のSpeed Wi-Fi HOME 5G L12を購入してしまいました。
下調べしたつもりだったのに…すげー失敗しちゃいました。。。
みなさんはくれぐれもこのような失敗がないように…そう願いつつ本日のブログを書き上げた次第です。
Speed Wi-Fi HOME 5G L11とL12のスペックの違い
では、Speed Wi-Fi HOME 5G L11とL12の違いはどこにあるのでしょうか。
まずは機器の性能やスペックの違いを見てみましょう。
仕様 | L11 | L12 |
メーカ | ZTE | NEC |
サイズ | W70 H182 D124mm | W101 H179 D99mm |
重さ | 599g | 446g |
同時 接続台数 | 30台 | 40台 |
対応回線 | ・5G ・4G LTE ・WiMAX 2+ | ・5G ・4G LTE ・WiMAX 2+ |
通信速度 (最大) | D2.7Gbps U183Mbps | D2.7Gbps U183Mbps |
Wi-Fi規格 IEEE802.11 | a//b/g/n /ac/ax | a//b/g/n /ac/ax |
通信速度などスペック面では大きな違いはなし
ホームルーター選びの一番重要な点は通信速度の違い。
スペック的には対応回線や最大通信速度、WiFi規格など通信速度に影響するような仕様に大きな差はありません。
接続台数はL12のほうが40台と優れていますが、自宅用としては同時接続台数が30台も40台もあまり評価は変わらないものと思われます。
サイズ感は大きく異なる
本体や重量は大きく異なります。
L11はL12よりもサイズは小さいですが、持ってみるとずっしり重く感じます。
L12のほうがサイズが大きいので、L11から買い替える際などは設置場所にスペースがあるかきちんと確認する必要がありそうです。
通信処理の方法が違う
スペック表には出ていない内容ですが、L12のほうが優れた機能が2点あります。
L12の優れた点
- Wi-Fi 6 4ストリーム対応
- OFDMA機能
Wi-Fi 6 4ストリーム対応
Wi-Fi 6 4ストリーム対応とは、複数端末との接続や大容量のデータ転送時も高速で安定した通信を実現する機能です。
ただ、接続するスマホやパソコンがWiFi6(IEEE802.ax)に対応している必要があります。
今はこんな機器を持っていない人も多いかもしれませんが、今後、新しくWiFi6対応スマホやパソコンを購入するときはさらなる通信速度アップが期待できそうです。
OFDMA機能
OFDMA機能とは複数台の端末を同時接続しても通信が安定する機能のことを言います。
1通信で複数台の端末と通信できるため、 端末が込み合った状態でも通信効率がアップします。
実際に使ってみた感じた使用感の違い
ここまでは、L11とL12のスペック表や規格、仕様の比較でした。
ここからは実際に使ってみて感じたことをレビューしていきます。
他のネットの記事には書かれていないようなことをズバズバ書いていくよ!
筐体のデザインに大きな違いあり
では、L11とL12の実物を比較してみましょう。
両者を並べてみるとこんな感じになります。
L11のほうがコンパクトですが、中身がぎっしり詰まった印象を持ちます。
L12は丸みを帯びた筐体と本体上部のデザインが好みです。
L12は5角形でおしゃれな印象です。ただ、これが実利にかなっているのかはよく分かりません。
インターフェースはこのような感じ。
電源の差込み口とLANコネクタは同じですが、ボタンの形状が異なります。
L12にはUSBポートが1口備わっていますが、説明書には「使用できません」「接続しないでください」との記載があります。
使わないなら作らなきゃいいのに。
また、背面にRESETボタンがあるのも違いの一つ。L11のRESETボタンは本体の底にあります(使い勝手に差はなさそうですが)。
L11のほうが通信速度は安定している
スペック表では差がなかった最大通信速度。
実際にスマホで接続して速度を計測するとどうなるかを試してみました。
試験環境
- スマホはZenfone8
- 5GHz帯を利用
- 1階フロアから2階リビングにアクセス
- 自宅は5G NR化エリア
まずL11のほうから。
概ね下り(ダウンロード)は40Mbps程度、上り(ダウンロード)は4Mbps程度という結果が出ました。
次にL12を試します。
下り(ダウンロード)は40Mbpsですが、上り(アップロード)は7Mbpsまで上がりました。
ここまで見ると、どちらでも差がないように見えます。
でも、翌日、改めて計測してみたところ、L12のほうの通信速度のほうに大きな変化が見られました。
頻繁にスピードテストをしてみたのですが、なんと通信速度が急速に低下しています。
WIMAXそのものの速度が低下している可能性もあるので、再度L11に切り替えてみました。
こちらは50Mbps程度の速度はキープされています。
やはりこの差はルータの性能に影響しているのです。
なお、L12の場合、セキュリティ設定を一部変更すると通信速度が改善されることになります。
それでもL11の通信速度にかないません。
みなさんにあってはくれぐれもL12は買わないようにしていただきたいです。
なお、もうL12を買ってしまった、少しでも通信速度を上げたい、という方向けに後日ブログをアップするつもりです。
管理画面が見やすい
電源ケーブルを接続してスマホにパスワードを入力すればすぐに使えるWIMAX。
ただし、実際に使う場合には、最低限以下の作業を行っておいた方がよいです。
設定しておいた方がいい項目
- 管理画面ログインパスワード
- WiFi接続時の暗号化キー
これらの作業はホームルータに直接アクセスして管理画面で作業する必要があります。
ここにもスマホでログインする場合にL11とL12では大きな違いがあります。
まずはL11のほうから。
こちらがスマホで表示した画面です。
まるでスマホ対応していないウェブサイトを見るかのような管理画面です。
これでは管理画面での操作はやりにくいです。
L12の場合は、NEC WIMAX +5G Toolというアプリから設定を行うことができます。
NEC WiMAX +5G Tool
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実際の画面はこんな感じです。
データ使用量や通信状態などとても見やすいです。
このアプリからL12の設定を変更することができます。
ルータに設定できる項目に大きな差が!
L12のほうがL11に比べてルーターに設定できる項目が断然豊富です。
L11になくてL12にある代表的な例
- Wi-Fi設定(ゲストSSID)
- MACアドレスフィルタリング
- WPS設定
- パケットフィルタ設定
- ポートマッピング設定
などなど
特にセキュリティを強化したいという方には、L12のほうをおすすめしたいです。
まとめ
ということで最後にまとめです。
L11とL12、どちらを買うべきか?
結論
- 通信速度の比較からL11を選ぶべき
- L12は無料やCBなどのキャンペーンがあれは仕方なく選ぶべき
まず何よりも通信速度の安定性を優先して考えるべき。
管理画面やスペックなどL12のほうが優れている面もありますが、それらはルータ選びとしては二の次です。
しかも、プロバイダによってはL11が無料でもらえるキャンペーンを実施しています。
無理にL12を選ぶ理由はありません。
最後に
ということで今日はSpeed Wi-Fi HOME 5G L11とL12の違いについてまとめてみました。
私も事前にネットで調べた上でL12をチョイスしたのですが、どうやら情報収集が足りなかったようです。
この記事を読んだ皆さんにあっては、私のような失敗を繰り返さないように心からお祈りしております。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。今回の記事があなたの賢いお買い物のお役に立てると嬉しいです。
それでは楽しいモバイルライフを!