今日はNECのモバイルルータAterm MR05LNを評価します。
今度買うつもりなんだよねー。
そんなん初耳だわ。小遣いに余裕ありそうねー
我が家の自宅インターネットについてはモバイルルータAtermMR04LNに格安SIM YAMADA SIM PLUS を使用しています。
LAN側の環境としてはこんな感じです。
- ノートPC1台
- モバイルPC1台
- スティックPC1台
- スマホWIFI接続2台
- REGZA Z7
- REGZA ブルーレイHDプレーヤ
- IP電話(Grandstream Handy Tone-702)
- NAS(バッファロー製)1台
- ネットワークプリンタ1台
などなど
これらを一手に引き受けているのがAtermMR04LN。
我が家のインターネット、デバイス機器環境のまさにカナメとなっているわけです。
このAtermMR04LNを買った直後に新しくAtermMR05LNが発売されて、やられたーと思っていました。
その後、最近特にAtermMR05LNの価格が大幅に下落していようなんです。
そこで、今回AtermMR04LNとスペック等を比較したうえで、AtermMR05LNは買いかどうか、調査してみることとしました。
スペック比較
まずは、両機器のスペック表をまとめてみました。
項目 | MR04LN | MR05LN |
---|---|---|
LTE-I/F | 2GHz/1.7GHz/1.5GHz/800MHz | 2GHz/1.7GHz/1.5GHz/800MHz |
周波数範囲 | BAND 1,3,8,11,17,18,19,21 | BAND 1,3,8,11,18,19,21 |
伝送速度 | LTE: | LTE: |
最大 受信150Mbps/最大 送信50Mbps | 受信 最大150Mbps/送信 最大50Mbps | |
LTE-Advanced: | LTE-Advanced | |
最大 受信300Mbps/最大 送信50Mbps | 最大 受信375Mbps /最大 送信50Mbps※6 | |
HSPA+I/F | 2.1GHz/1.7GHz/900MHz/800MHz | – |
周波数 | BAND 1,8,9 | – |
伝送速度 | 最大 受信 21Mbps※5、送信 5.7Mbps | – |
HSPA-I/F | 2.1GHz/1.7GHz/900MHz/800MHz | 2GHz/800MHz/900MHz |
周波数範囲 | BAND 1,6,8,9,19,5 | BAND1,6,8,19,5 |
伝送速度 | 最大 受信 14Mbps、送信 5.7Mbps | 受信 最大14Mbps、送信 最大5.7Mbps |
WCDMA-I/F | 2.1GHz/1.7GHz/900MHz/800MHz | 2GHz/800MHz/900MHz |
周波数範囲 | BAND 1,6,8,9,19,5 | BAND1,6,8,19,5 |
伝送速度 | 最大 受信 384kbps、送信 384kbps | 受信/送信 最大384kbps |
GPRS-I/F | GSM850,EGSM900,DCS1800,PCS1900 | – |
伝送速度 | パケットデータ通信 21.4kbps (1slot当り) | – |
無線LAN-I/F | IEEE802.a b,g,n,ac | IEEE802.a b,g,n,ac |
Bluetooth-I/F | IEEE 802.15.1 | IEEE 802.15.1 |
伝送速度 | 最大 3Mbps | 最大 3Mbps |
アンテナ | LTE/3G/GPRS用(WAN用)送信1×受信2 | LTE/3G/GPRS用(WAN用)送信1×受信2 |
無線LAN用(WAN/LAN兼用)送信2×受信2 | 無線LAN用(WAN/LAN兼用)送信2×受信2 | |
Bluetooth用(無線LAN兼用) 送信1×受信1 | Bluetooth用(無線LAN兼用) 送信1×受信1 | |
USBポート | 電源DC+5V入力用、 | 電源DC+5V入力用、 |
microB USBコネクタ×1 | microB USBコネクタ×1 | |
クレードルポート兼用 | クレードルポート兼用 | |
カードスロット | microSIM×2 | nanoSIM×2 |
(LTE/3G)連続時間 | 約12時間 | 約14時間 |
(BT)連続時間 | 約24時間 | 約30時間 |
連続待受時間 | 休止状態時約250時間 | 約500時間 |
(リモート起動を未使用) | (リモート起動を未使用) | |
約1,000時間 | 約1,250時間 | |
ウェイティング時約30時間 | 約40時間 | |
充電時間 | 約3.5時間 | 約3時間 |
ヒューマン-I/F | 2.4インチLCDタッチパネル | 2.4インチ LCDタッチパネル |
(静電感応式、320×240pixel) | (静電感応式、320×240pixel) | |
電源ボタン ×1 | 電源ボタン ×1 | |
外寸 | 約63(W) × 111(D) × 11(H)mm | 約63(W) × 115(D) × 11(H)mm |
充電池パック | 2,300mAh(リチウムイオン電池) | 着脱式2,500mAh (リチウムイオン電池) |
消費電力 | 最大通信時 約7W | 最大通信時 約8W |
質量 | 約111g(本体のみ) | 約115g (本体のみ) |
動作保障環境 | 温度 0~35℃/湿度 10~90% | 温度 0~35℃/湿度 10~90% |
VCCI | VCCI クラスB | VCCI クラスB |
スペック的には大きな変更はないのですが、大きく違う点はバッテリ関係。
充電容量が若干アップし、連続通信時間、待受け時間などでMR04よりもMR05のほうが優れています。
その影響か若干サイズアップしていますが、厚さ4mm、重さ4g程度なのでそんなに気になるレベルでもないと思います。
また、SIMのサイズもnano-SIMに変更になったのも好印象。
最近のスマホはSIMがnanoサイズであることが多いので、SIMのサイズ変更をキャリアに依頼することなく、SIMの差し替えが行えるのはとてもよいです。
機能面での変更点
AtermMR05LNで新たに追加された機能について以下のとおりまとめてみました。
3CAで高速通信が可能
インターネットへの接続は、2GHz+1.5GHz+800MHz、3つの周波数帯を束ねて通信を高速化する「3CA」技術に対応したLTE-Advancedに対応。端末仕様として受信最大375Mbps、送信最大50Mbpsとなってより高速な通信を楽しめる仕様となりました。
デュアルSIMの切り替え時間短縮
AtermMR04LNもデュアルSIMに対応して、本体の操作画面からSIMの切り替えを行うことができました。その際、切り換えまでに約1分程度かかったのですが、AtermMR05LNではこの時間が短縮し、約10秒程度で切り替えが可能とのこと。2枚のSIMを使い分ける場合にはとても便利です。
SIMの自動切り替え機能
あらかじめ設定を行うと、通信量/時間/クレードル装着の有無に応じて、2枚のSIMを自動で切り替えることできるとのことです。
一例:
メーンで使っているSIM1のデータ通信量が上限値を超えるとSIM2に切り替えることを自動化
利用頻度や仕事用・プライベート用などの目的に応じて使い分けできるのもメリットの一つです。
で、実際に買いなのか?
結論から言うと我が家の使い方と比較すると、我が家の使い方ではあまり買い替えるメリットはないと判断しました。
SIMの使い分けはしない
AtermMR04LNには複数のSIMを挿入して使えます。
基本自宅のみでの利用となり、SIMを複数枚指したり、利用目的に合わせてSIMを切り替えたりする場面はありません。
まあ、切り換えするときと言えば、ブログネタで格安SIMのスピードを比較したりするぐらい。
10秒程度で切り替える機能もあまり必要がない、というのが現状です。
クレードル利用なのでバッテリ増強も効果なし
AtermMR04LNは現在クレードルを挿して自宅用固定ルーターとしての利用がメーンです。
ロングライフ充電機能を使って常時OAタップに接続している状態ですので、バッテリの容量が増えようが連続稼働時間が延びようがあまりメリットがありません。
実体としてはこのロングライフ充電が不安定な部分(数日連続で使うとバッテリーが0%になってしまう)もあるので、このあたりが改善されているのか気になることはあります(ただ、スペック的には確認できないので何とも言えません)。
3CAもキャリアに依存
3つのバンドを束ねる3CAで高速通信可能とは言え、あくまで端末仕様の話。当然キャリア側の通信仕様にも依存することになります。
ワタシは当面格安SIMを自宅用のインターネットで使うつもりなので、MVNO側でこの機能に対応してくれなければ、まさに宝の持ち腐れです。
現時点では3CAによる効果もあまりないと思われます。
どんなヒトに向いているのか?
ではAtermMR05LNがどんな人に向いているのか?についても考えてみました。
モバイルルータとして使う人
スマホやタブレットなど複数のデバイスをモバイルルータに接続して使う人にはメリットがあります。
連続使用時間などのメリットもありますので、AtermMR04LNよりもAtermMR05LNへの買い替え効果も期待できそうです。
複数のSIMを使い分ける人
私用と仕事用など2枚のSIMを使い分ける必要があるヒトはSIMの切り替え時間が短いAtermMR05LNのほうがいいと思います。
最後に
ということで、今日はAtermMR05LNへの買い替えメリットについてまとめてきました。
自宅インターネット用のルータとして使っている我が家では、AtermMR05LNに買い替えるメリットはあまり感じられませんでした。
AtermMRシリーズの値段は安いほうではありませんが、AtermMRシリーズはモバイルルータとして機能は優れていると思います。
新製品が販売されるたびにSIMロックフリー端末として人気上位にランキングします。ユーザの声も上々なので使い勝手がいい証拠です。
Aterm MR05LNもかなり価格が落ちてきました。これから新規でモバイルルータを買おうと思っている方にはぜひ候補として検討して見ては、と思います。
なお、 Aterm MR05LN を安く買いたい場合は、楽天モバイルがおススメです。
楽天モバイルなら契約と同時購入でルータ5000円引きで買うことができます。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。今回の記事があなたの賢いお買い物のお役に立てると嬉しいです。
それでは楽しいデジタルライフを!