今日は最近ネットでいろいろ話題のマイナ保険証について感想をまとめます。
というのも私、先日マイナ保険証を初めて病院で使ってみたんですけど
思ったより簡単便利で驚きましたよ!
まあ、マイナンバーカードと保険証の紐付けは、ずっと以前に設定しておいたんですけどね、今回初めて病院で使う機会に巡りあったというわけ。
初めて使った感想
- 操作は思ったより簡単便利
- 健康保険証を使う必要がない(マイナカードで代用)
- もう少し便利な活用方法にも期待
などなど
マイナ保険証はマイナス面ばかりがメディアに取り上げられていますが、便利な面もあります。
マイナ保険証はマイナポータルで登録。マイナポータルはスマホでもアクセス可能です。
今日は、マイナ保険証を実際に使ってみた感想を踏まえ、感じたことをまとめていきたいと思います。
マイナ保険証の利用方法
マイナ保険証の利用方法は簡単です。
普通は、初めての受診や月替わりの初回に健康保険証を病院の窓口で提示しますよね。
この作業の代わりに、マイナンバーカードをカードリーダで読み取らせるだけです。
操作方法は簡単。
- カードリーダにマイナンバーカードを置く
- 服薬・病歴等を病院に共有することの同意
- 限度額適用認定証のひも付けに同意
あとはカードリーダからマイナンバーカードを取り外すだけ。3ステップで健康保険証の提示が完結します。
診察券も一体化してくれればいいのにね。
マイナ保険証のメリットはほぼなし
マイナンバーカードと保険証や運転免許証と一体化する流れは基本的には賛成です。
でも、現状、マイナ保険証のメリット自体はほぼないと言っていいでしょう。
健康保険証は持ち歩かなければならない
近所の個人病院などは、マイナ保険証のカードリーダは設置されていましたが、「調整中」という張り紙が貼ってあり、マイナ保険証は使えませんでした。
特に初診の場合はマイナ保険証対応できる病院かどうか、行ってみないと分かりません。
このように病院で100%マイナ保険証対応してくれないと、結局健康保険証は常に携帯する必要があるのです。
マイナ保険証がなくても限度額適用認定証の手続きは簡略化に
私はマイナ保険証のメリットとして限度額適用認定証の手続きが不要になると考えていました。
でも、後からネットで調べてみると、紙の健康保険証でも同様に限度額適用認定証の手続きは不要になるようでした。
これはオンライン資格確認システムという健康保険の資格加入情報が病院で確認できるシステムが稼働したためです。
ひょっとしたら、病院内部の事務処理でフローに違いがあるかもしれませんが、我々にはあまり変わりがないように見えます。
確定申告書の手作業もなくならない
マイナ保険証で受診した場合は、その医療費等のデータが蓄積されます。
結果、確定申告の医療費控除の申告をする際、医療費等の支払いデータをファイルに出力し、e-Taxにアップロードすることで手入力する手間が軽減されるとされます。
しかし、全て電子化されるわけではないので、結局は手入力が発生し、領収書も5年間保管するという運用は変わりません。
e-Taxで連携できない例
- マイナ保険証を使えない病院に受診した場合
- 家族の医療費も合算して申告する場合
ちなみにe-Taxへのデータ連携を行うためのステップもそんなに簡単ではありません。
よほどのモノ好きでないと、よし!やってみよう!とはならないのではないでしょうか(私のように)
ではマイナ保険証は本当に無駄なのか?
現時点では、マイナ保険証のメリットはあまり感じることはありません。
でも、マイナ保険証への流れが不要なのか、というとそうは思いません。
- 紙の保険証がなくなることによるコスト削減
- なりすましや不正利用の厳格化
- 服薬状況や病歴の一元管理が可能
マイナ保険証への切替えが進行すると、
紙の保険証作成コスト年間70億円から100億円減、不正利用などを失くすることができれば、300億から500億円のコストが削減されるという話も聞きます。
医療保険は健康保険料で賄われるのが基本ですが、実際にその4割は我々の税金から補填されているのが現状です。
社会保障負担の増加や税金負担の増加を嘆き、懸念する声があるのに、デジタル化に反対する声が収まらないのは理解に苦しみます。
日本はあと100年デジタル敗戦が続くのでは
日本はすでにおじいちゃん国家であり、おじいちゃんが多数を占める世論においてデジタル化とか新しいものに対するハレーションが起きるのは仕方がありません。
私の過去の職歴において、とあるクライアントに新しい基幹業務システム導入に携わった経験もありますが、
- システム導入で業務が楽になると信じている
- システムにあわせて業務を見直しをしようとしない
- 新しいシステム(仕組み)には必ず批判が起きる
- 例外的な運用にとらわれ紙と電子が併用される
お客さんからとってもいっぱいの批判などを頂戴したものですが、数年も使うと慣れてきて、「このシステムがないと業務が回らない」という声に変化してくるものです。
これを現在の日本のDX対応に照らしてみると…
- デジタル化によって新たな責任が生まれる(自分の情報は自身で管理)
- デジタルに最適化された世の中の制度や仕組みの見直し(BPR)
- 批判に負けない一本筋の通った対応
今はすべてがデジタル庁に責任転嫁されているように見えます。
また、新設されたマイナ保険証に対する資格確認書の運用など、紙と電子の併存により運用負荷や運用コストが重くなる期間が長引くことになります。
マイナンバーカードを義務化すればよいとかデジタル庁の作るシステム構造がおかしいとかそれは一面的なお話で、一番重要なのは世論であり国民一人一人の意識です。
そのためには、40代・50代以上の世代が淘汰され、デジタルネイティブな世代中心の世の中に世代交代するころにやっと日本のDXが実を結び始めるのではないかと思慮します。
最後に
ということでマイナ保険証を実際に使ってみた感想についてレビューしました。
まだまだマイナ保険証については課題もありますが、新しいもの好きな方々は一度やってみるとよいのではないでしょうか。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。今回の記事があなたの便利につながると嬉しいです。
それでは楽しいデジタルライフを!