今日は、140WのWindowsノートパソコンをUSB-Cケーブルで充電する方法をご紹介します。
充電ってふつうにケーブル挿せばいいんじゃないの?
いやいや、実は、この話、意外と深~い話だったりするのです。
ノートパソコンで使うACアダプターって、めっちゃデカいじゃないですか。
だから出張先とかお出かけ先に持っていくのに邪魔で仕方がないんですよね。

もしも、USB-Cケーブルで充電できるとしたら、充電器とUSB-Cケーブルを持ち歩くだけなので、持ち運びもだいぶ楽になります。
これを実現するために、テキトーに充電器を買って、テキトーにUSB-Cを買ってつなげても充電することはできないんですよね。
では、どうすればよいか?というのが今日のテーマです。
結論から言うと、140Wの消費電力のあるWindowsのノートパソコンの場合、100Wの電力供給で普通に使用することができます。
今回のブログで分かること
- 充電するための前提条件
- 充電するために必要な機器
- USB-Cケーブルで充電するときの注意点
ただし、利用に制約が前提条件がありますので注意点も含めて解説していきます
充電するために購入したガジェット
アドテックの充電器APD-A140AC2-BK

今回の実験を行うために購入したのがこちらの充電器です。
アドテックの充電器APD-A140AC2-BKを使用することとしました。
APD-A140AC2-BKのおすすめポイント
- 1ポート最大140Wの電力供給可能
- 価格が安い(140Wの割に)
- USB-Cケーブルがセットで安い
- 国内企業でサポートも安心
Amazonでセールの時は6000円台で購入可能です。1ポート最大100W以上でこの価格は破格です。
USBケーブルもセット価格で安く購入できるのがメリットです。
セット販売されていたケーブルはこちら
使用したノートパソコン

HP Pavilion Plus 16にUSB-Cで充電することとします。

なお、HP Pavilion Plus 16の前提条件は以下のとおりです。
OSはWindows11
HP Pavilion Plus 16のOSはWindows11です。Macとの違いなどは後述します。
USB-CがUSB4対応で充電できる仕様である

ノートパソコンに雷マークが表示されています。このUSBポート経由で充電することが可能です
消費電力の仕様

ACアダプターの仕様を確認したところ、消費電力等については以下のとおり記載がありました。
- 電圧…19.5V
- 電流…6.9A
- 電力…135W
前述のとおり、電力供給は140Wあれば十分足りることになります。
電力供給の基本を学ぼう

電圧と電流と電力の違い
ここで理解しておかなければならないのが、電圧と電流と電力の意味と関係です。水道の蛇口を例にして説明します。
電圧(V)= 水圧のこと
電圧は水を押し出す力(圧力)のようなものです。
水道の蛇口を開くと、水が勢いよく出てきますね。この勢いが「電圧」に相当します。電圧が高いほど、電気を強く押し出します。
電流(A)= 水の流れる量
電流は実際に流れる水の量にたとえられます。
ホースが太いとたくさんの水が流れ、細いと少ししか流れませんね。これと同じで、電流が大きいほど、電気がたくさん流れていることを意味します。
電力(W)= 水車を回す力
電力は電気が実際にどれくらいの仕事(エネルギー)をしているかを表します。
ホースの水を水車に当てると、水の勢い(電圧)と水の量(電流)が大きいほど、水車が速く回りますね。
つまり、電力は「電圧×電流」で決まり、どちらも大きいと大きな力を生み出せます。
USB-CケーブルではWindowsの仕様を満たす充電は不可
なので、HP Pavilion Plus 16の消費電力135Wを超えているので計算上は充電できるはずですが、そんなに話は簡単ではないのです。
同じ140WでもAppleから販売されているMacBookとWindowsでは電圧と電流が違うのです。
端末 | 電圧 | 電流 | 電力 |
MacBook | 28V | 5A | 140W |
Windows | 20V | 7A | 140W |
最新のUSB-Cの規格(Power Delivery3.1)では最大140Wの電力供給が可能ですが、対応している電流は5Aまで。
ということは、Windowsパソコンの場合は電圧は20V供給されても電流は5Aなので、電力は100Wまでしか供給を受けられないことになるんですよね。
140Wのノーパソに100Wで充電できるか
HP Pavilion Plus16の100Wの充電器+USB-Cケーブルで充電できるのかを試してみました。
もしも消費電力に供給が追い付かなければ…
・充電してもバッテリーは減少していく
・パソコン側が自動的に省電力モードに切り替える
など自動的に判断することになります。
スリープモードで充電した結果
充電が残り少ない状態から、充電器+USB-Cで給電したところ、1時間あたり20%程度充電することが可能になりました。
時間はかかりそうですが、フル充電は可能なようです。
パソコン操作しながらの給電
次に、ノートパソコンに給電しながらパソコン操作を行ってみました。
主なパソコン操作
- ネット閲覧
- ブログ作成
- YouTube動画閲覧
- ストリーミング再生
いずれの操作時もバッテリが減ることなく利用することができました。
ということで結論です。
100Wの電力供給可能な充電器なら、140WのWindowsノーパソで問題なく利用できる
最後に

ということで今日は、140WのWindowsノートパソコンに100W充電器で利用できるかについて検証してみました。
今回調べて感じたことは…
何気なく使っている充電器やUSB-Cケーブルですが、仕様が複雑で分かりにくいという点です。
こうした知識は、今後の賢いパソコン選びにも影響します。技術の進化に取り残されないように気を付けたいものですね。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。今回の記事があなたの賢いお買い物に役立つと嬉しいです。
それでは楽しいデジタルライフを!