今日は、スマホにウイルス対策ソフトがいるか、いらないかについてまとめてみます。
皆さんはスマホにウイルス対策ソフトを入れてますか?
ええ、私も入れています(無料のヤツ)。
で、とあるキャリアさんと一緒に仕事する機会がありまして、
いやあ、本当はスマホにウイルス対策ソフトなんて入れなくていいんですよ。
ホントですか?
だって、あんたのところだって、対策ソフトをサービスとして提供してるじゃん。そんなこと言っていいの???
と思いつつ…
そ、そうですよねえー(←つい知ったかぶりしてしまう)
ということで自力で本当にウイルス対策ソフトが要らないのか?調べてみることにしました。
ええー、スマホ契約するときに勧められて加入したけどホントにいらないの?
ホントに要らないのならソッコーで解約するわ。
結論から言うとこうです。
ウイルス対策ソフトは要らない(ただし条件付き)
なお、パソコンの場合は、Windowsに標準のセキュリティソフトがあります。パソコンのセキュリティ対策についてはこちらをご覧ください。
それでは詳しく見て行きましょう!
Androidのセキュリティ対策
まず、最初に理解しなければいけないことは2つあります。
・AndroidのOSの中にセキュリティ機能が備わっている
・オンライン上で利用できるセキュリティ機能がある
Androidのサイトにアクセスすると、膨大なページに渡って
Androidは安全だよとアピールされています。
思い起こせば「確かに」というものがあります。代表的なものを挙げてみます。
サンドボックス構造
サンドボックスとは和訳で砂場という意味です。
Androidスマホでは、アプリが一定の領域外に出ることを防止する機能があります。
もしもウイルスを含んだアプリをスマホにインストールしてもスマホに保存された他のアプリやデータに影響が及ばないように設計されているのです。
このため、情報漏えい等のリスクは少ない、とされます。
Googleアプリは承認制
GooglePlayからインストールできるアプリはGoogleから承認されたものに限定されています。
Googleの審査を通過する必要があるため、セキュリティも確保されているとされます。
GooglePlayプロテクト
GooglePlayプロテクトはGoogle が提供するAndroid向けのセキュリティサービスです。
もちろん、料金は無料で、自動的にオンの状態になっています。
GooglePlayプロテクトの機能は主に以下のとおりです。
GooglePlayプロテクトの主な機能
- アプリスキャン機能
- スマホ紛失時の追跡や遠隔操作
- 危険なサイトの警告機能
アプリスキャン機能
アプリをインストール前後に公式のGooglePlayからインストールされたアプリかどうかをスキャンする機能。
危険なアプリがインストールされている場合は警告を出してくれます。
スマホ紛失時の追跡や遠隔操作
これ、一度使ったことがあります。
うちの奥さんがスマホをどこかに落とした、という連絡を受けたのでこの機能を使って最後に落とした場所を特定し、見事スマホを発見できました。
マップ上にスマホのありかが表示されるのでとても使いやすいです。
スマホを遠隔からロックさせたり、中身を消去する機能もあります。
危険なサイトの警告
Googlechrome利用の際に感染したサイトなどセキュリティに問題がある場合は、警告メッセージが表示されます。
GooglePlayプロテクトは本当に安全なのか?
ここまでお読みいただいて…
いやいや、Googleのセキュリティ対策なんてザルでしょ。
と思ったあなたは鋭い。
ここからはGooglePlayプロテクトをはじめとしたセキュリティ対策の限界についてまとめていきます。
GooglePlayアプリも全て安全とは言えない
GooglePlayアプリはGoogleの審査を通過したものだけですが、中には危険なアプリが含まれているのが現状です。
少し前にもアプリのインストールと同時に「joker」というマルウエアが混入していることが発覚したというニュースもありました。
Google Playストア、検出機能回避しマルウェアアプリが混入(まいなびニュース)
Googleの審査基準を潜り抜けるために日々ハッカーは研究を積み重ねているのです。
サンドボックス構造の限界
先ほど触れたサンドボックス構造。有効に機能すれば安全ですが、人の操作で他のアプリと連携できてしまいます。
アプリ入れるときにアクセスを許可する操作のことよね
こんな風にアプリインストール時にアクセスを求められますね。
確かに、充電アプリを入れたら、画像や連絡帳にアクセス権の許可を求めたら、さすがにオカシイ、と思います。
でも、だいたいの人は何も考えずに許可しちゃっているはず。
また、これをいちいち本当に必要なアクセス権なのかって判断は難しいのだと思います。
ウイルス感染源は幅広い
セキュリティリスクは色々なところにあるのが現実です。
・GooglePlay以外でのアプリのインストール
・感染したパソコンなどとの接続
・危険なWiFiからの情報漏えい
GooglePlayプロテクトの影響が及ばない部分のほか、自宅のパソコンの安全性とか無料WiFiへの接続など色々なリスクが潜んでいるのです。
大人ならともかく最近は小学生でもスマホを持つ時代。
知識が少ない家族をウイルス感染から守ってあげる必要があります。
ウイルス検知率の問題
ウイルス感染しても、きちんと検知・隔離してくれれば問題はないです。
ただ、GooglePlayプロテクトのウイルス検知率はそんなに高くないのが現実です。
ドイツの第三者機関である AV-Comparativesというセキュリティサイトによると、ウイルス検知率は約87%となっています。
昔に比べると検知率は上がっていますが、他のモバイル向けウイルス対策ソフトはほぼ100%なので検知率は少し劣ると言わざるを得ません。
あと誤検知もやや多いのが特徴です。
ウイルス対策ソフトを入れるなら
そもそもセキュリティの世界に100%安全という言葉はありません。
もしも不安に感じるようであれば、ウイルス対策ソフトを入れておくのが安心と言えるでしょう。
私の場合は、アバスト モバイル セキュリティ&ウイルス対策というアプリを入れています。
無料の割には広告はキツクないのでおススメですね。
アバスト モバイル セキュリティ&ウイルス対策
AVAST Software無料posted withアプリーチ
無料ですが、きちんと機能してくれています。
今のところウイルス感染したことは一度もありません。
もしも、無料という点に不安を感じる場合はなんでもいいから市販のウイルス対策ソフトを入れておくのがよいでしょう。
本サイトのイチオシはESETのウイルス対策ソフトです。
特にパソコンとセットで購入すると料金的にもお得でおススメです。
最後に
ということで結論としては…
・スマホを使う本人がセキュリティに関する知識と高い意識がある人
→対策ソフトは不要
・少しでも不安を感じる人、小さいお子さんなどスキルが低い家族がいる人
→対策ソフトを入れたほうがよい
ということになりました。
スマホは今や私たちの生活に欠かせない存在です。
ネットショッピングのほか、ネット銀行、ネット証券、クレジットカード管理など資産性の高いものに使っている方から、
単に通話やメールに特化した連絡ツールとして使っている方もいます。
ご自身が扱うスマホの重要度に応じて、ウイルス対策ソフトの導入を考えてみることをお勧めします。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。今回の記事があなたの賢いお買い物のお役に立てると嬉しいです。
それでは楽しいモバイルライフを!