今日は、2023年Amazon kindleで読んだ本の中から、40代サラリーマンにお勧めしたい良書ベスト10を発表したいと思います。
40代は不惑の年代です。
子育ても忙しくなり…
親の介護問題も考える時期
仕事もそれなりの責任を任され…
好きな趣味など自分の時間も取れず…
でも、給料は上がらず、
老後のこともそろそろ考えなくてはならない…
そう、色んな人生の課題に襲われる時期でもあります。
そんな日常を打破してくれるのが読書の力。私は自分の思考を変えるために読書をし続け、気が付けば今年は約200冊の本を読了していました。
この世知辛い世の中を生き抜くために、私が2023年読んだ本の中からみなさんにお勧めしたい本を10冊ご紹介したいと思います。
年末年始にかけて電子書籍のセールも行われると思います。
どんな本を読んでいいか分からない…
せっかく読むなら役に立つ本を読みたい…
そんな思いに応えるために今日の記事をつづります!
なお、2022年のベスト10はこちらを参考にしてください。
評価の基準
ビジネス書を中心にベスト10を選定
私にとって新しい知見や価値観、行動様式に影響を与えるような役に立つ良書かどうかを判定します。
特にサラリーマンでも役に立つビジネス書を中心に紹介します。
40代でもおすすめできるKindle本
良書に出会った時には、これまで感じたことがない爽快感とか「読んでよかった」「楽しかった」といった充実感に襲われることがあります。
また良書は何度読み返しても私たちに感動をもたらしてくれます。
そんな良書を中心に選定しました。
Kindle Unlimited もランキングに含む
電子書籍中心のランキングになっていますので、当然、Kindle Unlimitedの対象となっている書籍もランキングに含めています。
毎月定額で読み放題のKindle Unlimitedを契約している人にとっても、良書選びの参考にしてもらえる点も評価しました。
200冊の中から選定
2023年は約200冊の本を読了しました。
その中から厳選10冊をご紹介します。2023年は良い本への出会いが多く、正直とても迷いました。
なので、みなさんに胸を張って紹介できる本ばかりだと思います。
なお、最近の読書レビューはこちらからご覧ください。
2023年電子書籍ベスト10
第10位 運動脳
第10位はアンデシュ・ハンセン著 運動脳 です。
なぜこの本がおすすめなのかというと、ありとあらゆる場面で運動がいかに効果的かを分かりやすく解説してくれているからです。
習慣化しにくい人におすすめ
この本では、週3回20分ジョギングするだけで私たちの脳に良い効果を与える、と説きます。
ジョギングが3日坊主になりがちな人も多いです。
でも、それは、ジョギングのメリットを忘れがちで、面倒くさい、疲れたという気持ちが買ってしまうからです。
この本を読めば、運動を継続するメリットがいっぱいであると理解できるし、むしろ、あなたは運動せずにはいられなくなるはずです。
運動のメリット
本書の言う運動のメリットとは以下のとおりまとめることができます。
運動のメリット
- 健康・身体に良い
- ポジティブ思考になる
- ストレス耐性が付く
- 記憶力・決断力向上が図れる
- うつ病予防・抑制によい
運動は健康によいことはもとより、脳にもよいとされます。
これは運動によって、脳を活性化する分泌物を発生したり、脳細胞の増幅や脳の機能回復が図れるためと言われます。
脳を活性化するための分泌物としては…
- セロトニン
- ノルアドレナリン
- ドーパミン
が挙げられます。また、コルチゾールが発生しても、運動によってストレスを感じにくくなるとされます。
同時に、脳を制御する海馬や前頭葉といった部分も活性化されます。結果、あなたは、週3回20分運動するだけで、
健康な身体と聡明な頭脳と前向きな思考を手に入れることができ、幸せな人生とあなたによって理想とされる人格・性格まで手に入れられるのです。
こんな素晴らしいことがあるでしょうか。
運動脳という本は、こうしたモチベーションを読み手に指し示してくれる良書です。ぜひご一読をお勧めします。
第9位 夢をかなえるゾウ4 ガネーシャと死神
第9位は、水野敬也著 夢をかなえるゾウ4 ガネーシャと死神です。
夢を叶えるゾウのシリーズ4作目ですが、私はこの4作目が一番好きです。自己啓発本と言われる本の真価がこの本に集約されているような気がしてならないからです。
なぜ世の中に自己啓発本があふれるのか?
夢をかなえるゾウの1冊目には、人生を生き抜くコツ、成功するコツが多く取り上げられています。
この本を自己啓発本として取り上げられていることが多いのでしょうが、こんな一説があるのです。
成功だけが人生やないし、理想の自分あきらめてまうんも人生やない。ぎょうさん笑おうて、バカみたいに泣いて、死ぬほど幸福な日も笑えるぐらい不幸な日も、世界を閉じたくなるような辛い日も、涙が出るような美しい景色も、全部全部、自分らが味わえるために、この世界を作ったんやからな
夢をかなえるゾウ1 p321より引用
そして、この伏線はシリーズ4作目に回収されることになるのです。
シリーズ4作目のポイント
・悩みとは新たな夢や理想とのギャップに生まれるものである、
・振り返るとこれまでも多くの夢を実現し、幸せを感じてきたはず
・日々の当たり前の日常に本当の幸せがあるはずではないか
この文章を読んだ瞬間、夢をかなえるゾウシリーズは、自己啓発本ではなく、私にとっての史上最強の自己肯定感本になったのです。
死ぬまでにやるべきこと
死を宣告された主人公が悔いのない人生を送るために、ガネーシャから課題やアドバイスをもらう内容でお話は進んでいきます。
私たちは、健康や日常生活が当たり前のものだと信じ込んでいます。
もしも余命を告げられたら…そう思うと1日1日を大事に生きると同時に、日々チャレンジしていく悔いのない時間を生きる必要があります。
そんな気概を読み手にもたらしてくれます。
第8位 鋼の自己肯定感
第8位は、宮崎直子著 鋼の自己肯定感です。
筆者の実体験をもとに、自己肯定感とはなにか、自己肯定感の身につけ方をつづった本です。
真の自己肯定感とは?
この本で一番素晴らしいと思ったのは、自己肯定感の定義です。
世の中には、自己肯定感の本で溢れているのです。そして、それは様々な形で誤って使われたり、商用に利用されていたりします。
- 有名中学合格で子どもの自己肯定感を上げる
- ダイエットでスーパーボディを手に入れて自己肯定感を上げよう
本書では、こうした自己有用感と自己効力感と区別して自己肯定感を定義します。
本当の自己肯定感とは、どんなことがあっても、受験に落ちようが、ダイエットに失敗しようとも、自分を愛することを言うのです。
自己肯定感を得るためには?
では、あなたが自己肯定感を得るためにはどうしたらよいのか。
ステップ1:あなたが自信を失う場面を想像する
ステップ2:アファメーションを行う
ステップ3:行動に移す
この3つに集約されます。まずは自分が自己肯定感を失う場面を想像します。その上で、そんな自分を愛するためのアファメーション(ポジティブな自己宣告)を行うのです。
主なアファメーションの例
- どんなことがあっても自分を愛する
- どんなことがあっても自分を許す
- どんなことがあっても他人を許す
- 自分の過去を許す
- 自分は幸運であると信じる
- 自分には無限の可能性があると信じる
- 宇宙は私を愛していると信じる
- 自分は何でもできると信じる
そして、日ごろから自己肯定感を上げるためのワークを継続するのです。
職場の人間関係や家庭の悩みが尽きない人、何をやっても自分に自信が持てない人は、ぜひこの本を読んでいただきたいです。
第7位 イシューから始めよ
第7位は、安宅 和人著イシューから始めよです。
私にとってビジネス書は常に取ってつけたような小手先の本が多いんであまり読む機会はすくないのですが、この本はとても役に立つ一冊です。
難解な内容もグラフや表で図解でとても分かりやすく解説してくれています。
イシューを定める
我々もプロジェクトの企画書やプレゼン資料を作成する機会は多いですが、この本ではまずイシューを定めることが重要であると説きます。
イシューは単純な日本語訳で「問題」であるが、ここでいうイシューとは、単なる問題や課題、テーマとはわけが違うということです。
イシューは単純な日本語訳で「問題」であるが、ここでいうイシューとは、単なる問題や課題、テーマとはわけが違うということです。
それは、そもそもの根本的な課題や問題であり、仮説を立て本当に解くべき課題であることを精査したものが「イシュー」とされる。
私たちは「イシュー」について十分に議論をしなければならないのです。
ストーリーを作る
私たちが資料を作成するときは、頭の中でイメージしたものをいきなりパワポで作成するケースが多いでしょう。
構成といっても、「現状」「課題・問題点」「解決策」「今後の対応」ぐらいをイメージする程度です。
この本はさらに踏み込んだイシューの解決方法を提示してくれます。
解決策の提示方法
- ストーリーラインを作る
- 裏付けとなるデータを収集する
- 絵コンテを作成する
- 分析する
- 真に伝えたいことを見極める
詳細はぜひ書籍を取って確認いただきたいのですが、これまでの自分流のやり方がいかに浅いものだったか思い知らされる一冊です。
会社でプロジェクト企画書、報告書などプレゼン資料を作る機会が多い人は読んで損はありません。
第6位 限りある時間の使い方
第6位は、オリバー・バークマン著 限りある時間の使い方です
全ての時間術は疑え
この本で印象的なのは、よくビジネス書に見る「効率的な時間の使い方」「仕事術」と言った本は全て疑え、ということです。
人は時間の中に生きるべきであって、時間をコントロールしたり、時間を支配することは難しいという前提に立ちます。
こうした誤った考え方が人を「幸せ」から遠ざけているというのです。
人々は幸福感を感じられなくなっている
昨今、私たちの生活にはITが進行しとても便利な世の中になりました。
調べ物をするにしても、ショッピングにしても、銀行や投資などインターネットやスマホで解決することができるようになりました。
本来、利便性が高まる世の中ならば、私たちの生活はとても楽になり、ゆとりのある生活が送れるはずです。
しかし、実際はゆとりがある生活どころかむしろ生活は忙しくなり、ビジネスにおいても逆に時間に追われる日々。
むしろ、社会は進化しているはずなのに、自殺者は増え続け、精神的な病にかかる人も多い―なぜこうなってしまったのでしょうか。
幸せを感じるための行動とは
こうした世の中でも幸福感を持って生き抜く必要があります。そのためにはどうしたらよいか、というのが本書のテーマです。
幸福感を持って生き抜くために
- 忙しいこと=人生の充実ではないことを知る
- 平凡な余暇を過ごす
- 忍耐力を身につける
- 時間を人とシェアする
- 真の自分を受け入れる
人生100年時代、人生は長いという思い込みを捨て「今」を大事にすること。
そして「限りある時間」を上手に使うことで私たちは幸福感を得ることができると説きます。
具体的な方法はぜひ本書で確かめてもらいたいです。
第5位 習慣を変えれば人生が変わる
第5位は、マーク・レクラウ著 習慣を変えれば人生が変わるです。
なんで自分はこうなんだ、幸せな人は羨ましい…
そう他人を妬んでいる人や自分が不幸だと思っている人はこの本を読むべきです。
筆者は、人生は自分の力で変えられると豪語するからです。この本にはそうした自分本位の人生を送るためのメゾッドが多数散りばめられているのです。
習慣を変えることが人生を変える近道
習慣が変われば人生が変わると言ったのは古代ギリシャの哲学者アリストテレスの言葉だ。
では、人生を変えるための新しい習慣とはどのようなことだろうか。
人生を変えるための新しい習慣(一例)
- 週3回運動する
- うまくいっていることに目を向ける
- 自分の目標に取り組む
- 家族と時間を過ごす
- 1日30分本を読む
- 1日に15分ひとりの時間を過ごす
自分が人生を変えるための習慣を10個考える、このことによって自分の人生に対して主導権を持ち、幸せに向かって自分を変えることができるのです。
決して他人のせいにしたり、他人に不平や自分に言い訳を言ったところであなた自身はしあわせになれないのです。
幸せになるためには自分をよく知ることから始める
人生を変える前にまずすべきことは自分のことを知ることである。
- あなたにとって幸せとはなんなのか
- 自分にとって欠けている点はなにか
- 人生の目標は何か
- 自分はどうありたいのか
- 何を恐怖に思っているのか
自分なりの価値観を整理することからすべてははじまります。
人生を変えるための方法
では人生を変えるための方法とはどのような行動でしょうか。一例を挙げてみます。
自己承認
- 自分の目標を書き留める
- 自分の過去の功績を振り返り、自分を讃える
- 自分は幸運であると思考する
- 自分を責めない
- アファメーション(自己暗示)を利用する
生活習慣
- 朝30分散歩をする
- 就寝30分前に今日の良い出来事を日記に書く
- 毎日30分良書を読む
- 1日1回、知らない人に親切にする
行動様式
- 失敗こそ成長のチャンス
- 恐怖にこそ立ち向かうべき
- 自分らしい生き方を始める、それも今日から
などなど
いかがでしょうか。これらは人生を変えるため一つの例でしかありません。
気になる人はぜひ購入をお勧めします。
なお、私はこれらの珠玉の言葉を手帳に書いて読み返すようにしています。
第4位 幸せをお金で買う5つの授業
第4位は、エリザベスダン他著 幸せをお金で買う5つの授業です。
私たちは、ついお金をどうやって貯めるか・増やすか、稼ぐかということばかりを考え、お金をたくさん持つことが幸せにつながると考えがちです。
この本では、幸せにつながるお金の使い方とは何か?というテーマを様々な統計や研究結果を通して説明してくれる一冊です。
2013年に出版された本ですが、中古本でも買おうと2万円越えだった時期もありました。それだけ希少で人気のある本です。
幸せになるお金の使い方とは
本書における幸せなお金の使い方定義とは以下の5つです。
幸せになるお金の使い方
- 経験を買う
- ご褒美にする
- 時間を買う
- 先払いにする
- 他人に投資する
どれも納得のいくものばかりです。詳細は本書を購入して読んでみてください。
お金に関する珠玉の言葉が続く
これら5つの幸せになるお金の使い方を説明する中には、こころを打つ名言がちりばめられています。
・金持ち=幸せではないのは、素晴らしいものをお金で手に入れることができることを知ると、人生のささやかな喜びに感謝する心が薄れ、幸福感が減少する
・支払った対価として最も喜びを感じする4つの基準は、社会的なつながりが生まれる経験、思い出話につながる経験、自分の理想像に結び付く経験、人生のチャンスを与えてくれる経験である。
・海で楽しむためにヨットを持つべきではない、ヨットを持つ友人を持つべき。自分が使いたいときに使えない制限がセーリングするご褒美として喜びが増加する。
制約の中に幸福感がある
私たちの生活はITなどの進化により便利になっています。統計的にも、過去に比べると、自由な時間は増えているというお統計があります。
なのに、「自分の時間が少ない」「自由時間が欲しい」と思う人が増えているそうです。
米国の調査によると利便性が高まれば高まるほど、厄介に感じる機会が増え、幸福度が下がるという結果も出ています。
例えば、自分の生活を充実させるために、ボランティアなど人のために時間を使うと自分の時間の使い方に対して幸福感も増幅するのです。
お金、時間を上手にコントロールしながら、限られた人生を幸福に暮らすための方法がこの一冊に凝縮されています。おすすめの一冊。
第3位 職場のアホと戦わない技術
第3位は、ロバート・I・サットン著 スタンフォードの教授が教える 職場のアホと戦わない技術です。
皆さんの職場にも一人は頭のオカシイ人がいて、その人に多くの方が振り回され、苦しめられていることって結構あるのではないでしょうか。
様々なアンケートにおいても、仕事の悩みの多くは職場の人間関係が起因しているようです。
こうした悩みを持っている人にはぜひ読んでいただきたい一冊です。
職場にイヤなヤツがいたらどうするのか
もし職場でパワハラや危害を加える上司・同僚がいたらどうすればよいでしょうか。
一番の理想は転職することでしょうが、現実的には転職自体ハードルが高く、できることなら今の会社で問題を解決していきたいと考えるのが現実的でしょう。
職場に嫌なヤツがいたときの対処方法
- できるだけ距離を置く(近くにいない)ようにする
- できるだけ相手にしないようにする
- 仕返しや反撃をしようと思わない
結論から言うと、職場のアホにはできるだけ関わらない、相手にしないというのが最適解だとします。
仕返しや反撃をするとアホなヤツの攻撃はさらにエスカレートすることが高いからです。
仕返しや反撃をしていいときは、明らかにアホな奴がやっていることが明らかに間違いであるときに限ることが大事なのです。
イヤな思いをしたときの心の保ち方
謙虚な気持ちも忘れない
アホなヤツの多い世の中ですが、謙虚な気持ちも忘れてはなりません。つまり、
行く先々でアホなヤツに出会う場合は、あなた自身がアホなヤツである
実はこの言葉こそ、この本で一番言いたいことだったような気がしてなりません。
こうした難しい人間関係とどう対峙していくのか?続きはぜひ本書をお読みください。
第2位 GRATITUDE 毎日を好転させる感謝の習慣
第2位はスコット・アラン著 GRATITUDE 毎日を好転させる感謝の習慣です。
大切なのは感謝の気持ちを持つこと
感謝の気持ちを持つことが好転を生む―
このことは決して迷信でも単なるきれいごとでもありません。
感謝の気持ちを持つこと
- 脳にドーパミンとセロトニンが分泌される
- 結果、幸福感が生まれる
- 人生に対してよりポジティブになれる
つまり、あなたが充実した人生を送り、幸福感の高い生活を送るためには、どんなことに対しても「感謝」の気持ちを忘れないことが重要なのです。
失敗や障害に感謝する
では、何に感謝をするべきか?それは、世の中の全てに感謝をすることです。
それが例え、失敗した事実だったとしても、目の前に立ちはだかる障害だったとしても、拒絶したい出来事だったとしても、あなたが忌み嫌う人物だったとしても
すべてのことに感謝するのです。すべての事象を「感謝」という形に捉えることで、全てが前向きな考え方が変わり、幸福につながっていくのです。
感謝を幸福に変える方法
では、どのように感謝を幸福に変えていくのか。
例えば、
・毎朝、5つ身の回りのことに対して感謝を言葉にする
・毎晩、その日の良かったことを挙げて感謝する
・ポジティブな言葉で日記をつける
そんなことが挙げられます。もし、あなたが幸福になりたいのなら、ぜひ手にとって読むべき一冊です。
第1位 JUST KEEP BUYING
そして栄えある2023年第1位は、ニック・マジューリ著 JUST KEEP BUYING 自動的に富が増え続ける「お金」と「時間」の法則です。
今年読んだ本の中ではダントツの第1位です。マネー本は昨年に引き続き2年連続の1位です。
昨年読んだサイコロジーオブマネーも良書で、当分はこれ以上ない良書は現れないと思っていましたが、JUST KEEP BUYINGも負けず劣らずの良書です。
これから資産形成を始めたい人から株式投資の経験豊富な方まで絶対に読んで欲しい本です。
個別銘柄投資の難しさ
インデックス投資がなぜ有用なのか?
多くの本では、リターンと比較して良好な成績を収めるアクティブファンドが少ない、というワンパターンな理由が多いです。
しかし、この本では過去のデータの分析を基にアクティブファンドの難しさを伝えてくれます。
アクティブ運用の難しさ
- 過去の米国株において、長期的に渡って米国債のリターンを超えた良好な銘柄は全体の4%の確率である
- 米国株の指数ラッセル3000のうち、倒産したのは40%以上。しかし、ファンド全体に対するわずか7%の銘柄によってラッセル3000は69倍になった
このことは何を意味するかというと、私たちが儲けることができる銘柄に出会える確率は4%から7%の確率しかない、ということなのです。
このことを本書ではテールイベントと言い、分散投資だから実現できる効果としてよく起こる現象であると分析しています。
インデックス運用の弱点
このような理由により、本書はインデックス運用が投資の王道であると説きます。
しかし、この本の素晴らしいところは、インデックス運用の弱点にも触れられている点です。
例えば、SP500の過去の推移をみると、私たちはSP500のインデックスファンドを握り続けていけば、確実に利益を手にすることができると思うはずです。
大事なことは、運用は人がすることであり、人が投資できる期間は有限であるという点です。
例えば、タイミングによっては、インデックス運用であっても運用利回りは1%にとどまる可能性があると言います。
リーマンショックのように2年程度かけて米国株は直近高値から60%程度暴落したこともあります。
株式投資の世界では100年に1度の出来事がしょっちゅう起こることを忘れてはいけないでしょう。
我々の資産形成を考えるきっかけになる一冊
投資の世界でも、人生と同じで終わりよければすべて良しと言われます。
投資の成果を左右する切り崩し時期にコロナショックのようなことが起こってはこれまでの運用の成果が水の泡になってしまうからです。
結局、資産形成とは「運」であり、その結果は「神のみぞ知る」と本書では結論付けています。
そんな投資の世界で私たちはどう生き抜いていくべきなのか、それはぜひ本書でお楽しみください。
1年間を振り返って
2023年はこれまで以上に読書の効果が日常生活に役に立った一年でした。
・職場に異動してくるイヤなヤツへの対処方法はどうしたらよいか
・自分の今後の人生をどうしたらよいか
・日常生活で幸せを感じるにはそどうしたらよいか
・資産形成を加速するためにはどうしたらいいか
全て読書で解決することができました。2024年はどのような本に出合えるのでしょうか。今からとても楽しみです。
読書や思考は変えられる。おすすめはAmazon Kindle unlimitedです。Amazon Kindle unlimitedは私たちの読書を支えてくれるお得なツールです。
最近は比較的新しい書籍のKindle化も見られる印象があります。探してみるとあなた好みの本に絶対に出会えるはずです。
\Kindle unlimitedの詳細はこちら/
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。今回の記事があなたの賢いお買い物のお役に立てると嬉しいです。
それでは楽しいデジタルライフを!