今日は、固定電話で利用できる防犯対策自動録音機のレビューです。
私には、遠く離れた郊外にひとり暮らししている父親がいます。
年齢も80歳を超え、物忘れもひどくなり、近所の病院では診察料金も払わずに家に帰ってしまったりする始末(多分、意図的ではないはず)。
そんなある日、誰か分からない人から電話がかかってきたとのこと。そう、オレオレ詐欺です。
まあ、その後に警察に電話するなどしても大事には至らなかったのですが…
やっぱり高齢の一人暮らしは心配だよね~
ということで購入したのが固定電話に接続できる電話自動録音機です。
みなさんも、遠いふるさとにご両親が住んでいたりして心配に感じる人もいるはず。
また、実際に自動電話録音機ってどんなものなのか、気になる人もいると思います。
今日は実際に使ってみた感想をレビューしていきます。
なお、他の高齢者のみまもり向けガジェットはこちらでも紹介しています。参考までどうぞ。

購入した自動電話録音機ST-386
今回購入した商品は、太知ホールディングスから販売されているST386という商品です。
ST-386を購入した理由
- 低価格
- サイズがコンパクト
- 取付けが簡単
- 録音再生も簡単にできる
自動録音機にはもっと安い商品が販売されています。でも、口コミの評判がよくないのが実態。録音できない、音声が雑音で聞き取りにくい、全然使えない…など
また、通話録音機能付きの電話機を買おうとすると、1万円以上するものばかり…
その点、ST-386は数千円のコストがかかりますが、口コミの評価も悪くなく、コスパのよい商品と言えます。
コーバンST-386の外観
ではさっそく、太知ホールディングスの自動応答録音機コーバンST-386のお披露目です。
コーバンST-386の中身

送られてきた箱の中身はこんな感じです。
同梱されていたもの
- ST-386本体
- ACアダプター
- 電話線
- スタートアップガイド
- 説明書
ちゃんと電話機と接続するケーブルが同梱されていたのはありがたかったですね。
本体のサイズ感はこんな感じ。500mlのペットボトルとの比較です。かなりコンパクトな作りになっていると理解いただけると思います。

コーバンST-386を固定電話に接続してみる
ST-386と固定電話を接続してみます。とても簡単で5分程度あればできますし、特別な工具も使いません。

このように、ST-386に同梱されていた電話線を接続します。
固定電話機に刺さっている電話線を抜いて、ST-386の「電話回線」と書いてあるところに接続しまます。
ST-386に接続した電話線を固定電話機に接続します。図にするとこんな感じですね。
接続作業はこれだけです。簡単でしょ?
接続したら、いったん電話機の電源ケーブルを本体から抜き、5秒から10秒経過したら再度、電話機本体にケーブルを挿入します。
この作業をやることで、電話機本体がST-386を認識して通話可能な状態となります。
ST-386の音声はこんな感じ
ではさっそくテストしてみましょう。
固定電話にかけると、
「この電話の通話内容は防犯のため会話内容を自動録音します」
とテープが流れます。この音声は、固定電話自体からも、電話かけた側にも聞き取ることができます。
このように音声が流れてから通話することが可能となります。
実際に音声を聞いてみましょう。
通話内容を確認したい場合は、本体の「聞く」と書いてあるボタンを押すだけです。

会話した内容もしっかり録音されており、会話した内容も明確に理解することができるぐらいクリアな音声です。
この電話を設置して以降、オレオレ詐欺の電話がかかってきたかは定かではありません。
でも、何回か、この通話が流れてから電話を切られたことが何回かあった、とのことできっと何かの役に立っていることは間違えなさそうです。
オレオレ詐欺の件数は増加傾向
オレオレ詐欺などの特殊詐欺は、年々増加の一途をたどっています。
警察庁の報告によれば、
令和4年の特殊詐欺の状況
- 発生数17,570件(前年比+3,072件、+21.2%)
- 被害額は370.8億円(同+88.8億円、+31.5%)
- 被害額は8年ぶりに増加
- 特に神奈川県と大阪府で急増中
警察庁ホームページによる

最近は、家族を装った電話の他にも、市役所職員などを装って詐欺を働こうとする特殊詐欺も増えています。
私たち家族は、そうした悪い奴らから両親を守るために手を尽くしてやる必要があるのです。
まず何ができるかを考えたら、こうした自動録音電話機は取付けは簡単ですし、遠く離れた家族しても安心できるツールだと言えます。
コーバンST-386の注意点
音声の保存方式は上書き保存
音声は自動録音されますが、時間には限度があります。
音声録音の注意点
- 音声録音時間は最大60分まで
- 1通話30分まで録音可能
- 30件まで録音可能
- 以降、上書き保存
最大60分まで録音可能ですが、1件30分までが上限となります。1通話=1件として30件までの通話録音が可能です。
これを超えると、録音内容は上書きされることになります。
メンテナンスのために自力で録音された音声を削除する手間は不要です。ただ、録音内容は上書きされるので、保存することはできない点は注意点です。
ナンバーディスプレイが使えない
Amazonのレビューにも書いてありますが、この自動音声録音機を接続すると、かかってきた相手の電話番号を固定電話機で確認できないというデメリットがあるようです。
うちの父親は電話番号など確認する機会はないので、あまり不自由はありません。気にする人にはあまりお勧めできない商品となります。
電話録音機を安く買う

電話録音機を安く買うためには、Amazonや楽天市場でセールを不定期に開催しているのでチェックすることをお勧めします。
ただ、それ以上に安く買う方法があります。
それは役所の助成制度を活用することです。
今、特殊詐欺対策として、このような電話録音機の購入費用を補助してくれる制度があります。
補助額や年齢等の条件は自治体によって異なります。
私が居住する23区では無償で貸し出しが受けられるほか、郊外の自治体では購入価格の一部を助成してくれます。
自治体の電話録音機の対応状況
- 江戸川区…無償で給付
- 横浜市、川崎市…無償貸与
- 相模原市、鎌倉市、藤沢市…購入費の3分の2
- 千葉市…購入費の4分の3
予算がなくなり次第、給付が終了する場合もあるようです。
詳しくはお住いの自治体の高齢福祉担当にお問い合わせください。
最後に

ということで今日は、オレオレ詐欺、特殊詐欺を未然に防ぐ電話自動録音機についてご紹介しました。
個人的には導入の手間もかからないので、手始めの対策として効果的だと思います。自治体の補助制度なども活用しながら、安心して生活が送れるようにしてあげたいですね。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。今回の記事があなたの賢いお買い物のヒントになると嬉しいです。
それでは楽しいデジタルライフを!